*おきらく韓国岳に登る*

 ◆霧島連峰の最高峰を目指す◆

      百名山の1つに数えられる霧島山系最高峰・韓国岳は、とみし&かねしにとっても憧れの山。近隣の低山で
      トレーニングを続けること約1年、ついにこの時が来ました。目指せ、標高1700mの頂!
 
【えびの高原】
  前回の鹿児島ドライブでも訪れたえびの高原(えびのレストセン
  ター)がスタート地点。
 

 とみし 「朝9時過ぎというのに、もう人と車でいっぱい
       だ。さすがの人気だな。」
 
かねし「GWだしね。」
 
  今回はえびの高原から韓国岳に登頂、帰りは大浪池に立ち寄り
  えびの高原に下るルートを取ります。道中水場とトイレはないの
  で、ここでしっかり準備。am 9:30、韓国岳に向かって出発しま
  した。
  ※えびのレストセンター駐車場:普通車¥410
                      駐車場側にある登山口標識
   
【硫黄山への遊歩道】
  キリシマミズキの咲く遊歩道を、まずは硫黄山方面へと歩き
  ます。
 
 かねし「正面に見えるあれが韓国岳。大きいね〜!」
 とみし 「やっぱデカいな。ホントにアレに登るの?
       オレ、なんか眩暈が・・・」
 
かねし「またまた〜。なにを今更。(笑)」
 
  目の前にどっしりそびえる韓国岳。この先どんな山歩きが楽しめ
  るのか、どきどきわくわく♪
 
  硫黄山分岐へと続く緩やかな歩道を、オオカメノキや早咲きの
  ミヤマキリシマを見ながらゆっくり登ります。
   
【硫黄山登山口周辺】
  やがて樹木のない、荒涼とした風景が広がります。
 

 かねし「くんくん・・・ かすかに硫黄臭がする。」
 とみし 「もうすぐ硫黄山との分岐だな。」
 
  この辺りのススキは、硫黄山から噴出するガスの影響で白い穂
  がえび色(赤褐色)に変色するとか。これが「えびの」の名の由来
  らしいのですが、今はガスも減り、この現象は見られなくなったそ
  うです。(登山ガイドより)
  えび色のススキ野原、ちょっと見てみたかったな・・・
   
【韓国岳への登山道】
  硫黄山との分岐点を右に折れ、韓国岳山頂へと歩きます。
 
 かねし「ん?韓国岳登山道ってこんなだったかな?」
 
とみし 「大雨とかで変わってるんじゃないか?」
 かねし「確かに、20年振りだもんなぁ。」しみじみ・・・
 
  そう。実はかねし、中学生の時修学旅行で1度韓国岳に登って
  いるのです。蘇る思ひ出・・・
 
  かねし「今思えば随分軽装な登山だった。」←ジャージにズック
 
  
涸れた谷から低い樹林帯に入ると、傾斜が増してきました。
  5合目まで来て振り返るとえびの高原は遥か下。(画像左)
  レストセンターも車も豆粒だ!
   
【火口縁を歩く】
 
 樹林帯を抜けると石が転がるガレ場に。時折吹く強い風に、帽子
  を押さえながら慎重に歩を進めます。
 
 かねし「本来ならこの辺りから展望が望めるはずな
       んだけど・・・ ガスかかってるね。」
 
  雲の切れ間から一瞬だけ見えた大浪池の青い湖面、きれいだっ
  たな。(←唯一の救い) 気を取り直し、さらにガレ場を進むと左手
  に木の柵が現れました。(画像右)
 
 とみし 「おい、かねし。この柵の向こうは火口だぞ。」
 かねし(覗き込み)うわっ、怖・・・! ってことは、山頂
       はもうすぐ?」
   
【山頂】
  am11:00、ついに標高1700mの頂に到着! 山頂から「韓の
  国」まで見渡せるというので、その名が付いたという話ですが―
 
 とみし 「ガスで真っ白。韓国見えないゾ。」
 かねし「いや、晴れててもさすがに韓国までは見え
       ないらしいよ、実際。(汗)」
 
  本来なら眼下にえびの高原と大浪池、新燃岳、中岳、高千穂峰
  ・・・と一望できるらしいのですが、5m先すら見えない状態。(汗)
  うーん、残念だ。

 

 

山頂標識の裏をのぞくと、こんな大きな火口が。吸い込まれそう〜・・・!
 

   
【大浪池方面へ下る】
  せっかくの山頂ですが、展望はないし折からの強風で体は冷え
  るしで、早々退去することにしました。 栄養補助食品で簡単に
  エネルギー補給をし、一息ついたところでam11:15、下山開始。
 
 とみし 「大浪池方面に下るゾ。」
 かねし「おう!」
 
  大浪池へは木道が整備されているので(画像右)、歩きやすい
  です。が、昨年の台風の影響でしょうか、途中ガタつく箇所や流
  されている所も。
 
 かねし「このルート、かなりの急勾配。登りはきつそ
       う・・・。(汗)」
   
【大浪池】
      笹原を渡す木道を慎重に下って行くと、やがて樹林帯に入りました。野鳥のさえずりを聞きながら、am11:55、
      韓国岳避難小屋に到着。ここから大浪池西回りルートへ進みます。石畳の道を緩やかに15分程登ると、視界が
      開け、青い大浪池が見えました。
 
  とみし 「うおーっ、すげー! 迫力だなぁ。」
  かねし「この澄んだ青さ! 神秘的だねぇ。」
 
      山の中、静かに横たわる大きな湖。しばし魂を抜かれたように見入ってしまいました。
 

 
      このビューポイントからさらに15分程行った所に少し開けた場所があったので、そこでお昼休憩。霧島の大自然
      の中で食べるおにぎりは最高です♪
                           ※本当は大浪池の休憩所まで行きたかったんだけど、時間がなく諦めました。
   
【大浪池からえびの高原へ】
  お腹を満たして、pm12:55、大浪池を出発。来た道をえびの
  高原分岐点まで戻り(pm1:10分岐点着)、後は案内標識に
  従い進みます。
 
 とみし 「高い木々に茂みに沢・・・ ふむ、この辺りは
       森だな。」

 かねし「荒涼とした岩場、緑豊かな樹林帯、そして大
       きな湖。1つのルートで、こんなに様々な風
       景に出会えるなんて。韓国岳って、歩いて
       いてホント楽しいね♪」
 
  画像はえびの高原に近い赤松林。ところどころ、ミツバツツジや
  オオカメノキも見られました。
   
      赤松林を抜けると県道に出ます。右に進路を取り、途中ノカイドウ群生地を通過。残念ながらノカイドウの見頃は
      まだ先のようで(1輪だけ咲いてた!)、カメラに収めることは叶いませんでした。くすん。。。
      いつの間にか雲が晴れ、きれいに姿を現した韓国岳を右手に県道を歩き、pm2:10、元のえびのレストセンター
      駐車場に無事戻りました。
 

◆大浪池登山道から見た韓国岳◆

 

 

   憧れの韓国岳はスケールが大きく、自然景観も豊かで本当に素晴らしい山でした。山頂はガス
   のせいで視界が効かなかったけど、雲の晴れ間から一瞬見えた青い空。 あの色は20年前に
   見上げた空そのままだったなぁ・・・ なんて言うと「おセンチ」って、とみしに笑われるかな?(笑)
   今回は時間の都合で大浪池を1周できませんでしたが、次回はぜひ挑戦してみたいです。それ
   になんといってもノカイドウとミヤマキリシマ、この花が咲き誇る様をやはり見てみたい。そう考え
   ると、この先霧島には何度も足を運ぶことになりそうです。(笑)
 

*韓国岳に咲く花々*

左からキリシマミズキ、ミヤマキリシマ、オオカメノキ。

<登山日:’06年4月30日>

 

 

<立ち寄りスポット>・・・今回とみし&かねしが立ち寄ったのはこちら
【白鳥温泉下湯】
  県道30号線沿いにある2つの白鳥温泉。えびの高原
 側にあるのが上湯、その下にあるのがこの下湯です。
  お風呂は大きな湯船を備えた内湯と、庭園風の露天
 風呂。少し白みがかったお湯(単純温泉)はクセがなく
 気持ち良いです。
  施設内にはバンガローやキャンプ場、駐車場には足
 湯もあり、アウトドアを楽しむには丁度よさそうです。
 
     【お風呂データ】
       ・入浴料:大人¥300
       ・風呂施設:内湯、露天男女各1。蒸し風呂有。
       ・その他施設:食事処、売店等。宿泊施設有。
   
<おさらい>
  今回のお出かけルートはこちら。→
    
※毎度のかねしお手製Mapです。略図なので、お出かけ
      の際はちゃんとした地図でご確認ください。

 
  ・ えびのレストセンターへは、えびのICからは県道30号線、
   小林IC、霧島温泉郷からは県道1号線をえびの高原方面
   に。隣接して霧島山系の自然を紹介した
えびのエコミュー
   
ジアムセンターがあります。
 
  ・ 駐車場は大浪池登山口や硫黄山登山口近辺にもあります
   が収容台数が少ないので、早めに来ないといっぱいになっ
   ちゃうかも・・・です。(実際この日はいっぱいだった/汗)
 
  ・ えびの高原近辺では、運が良ければ鹿さんと遭遇できると
   か。今回は会えなかった〜。ちぇっ・・・(帰り車窓から見た)
 
  ・神秘的な大浪池。3月にはマンサクが見事だそうです。
 
  ・ 観光協会製作の霧島・屋久島トレッキングマップは、わかり
   やすくて良いです♪霧島温泉郷にある「霧島温泉市場」内
   案内所で、スタッフの方に尋ねるともらえます。
 
  ・ 2つの白鳥温泉。単純温泉の下湯、単純酸性泉の上湯、
   あなたならどっち〜?(JR九州のCM風に/笑) 上湯の方
   が見晴らしいい分人気なのかな?駐車場いっぱいでした。
   白鳥温泉HPは
こちら

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