*おきらく馬見山に登る*

 ◆陶器の里から九州自然歩道を行く◆

      「入梅する前、気候のいい時期になるべくたくさん山に登っておきたいな。」 というわけで、またもや山に出かけて
      きました。今回は昨年登った古処山・屏山の東にある馬見山。この登頂に成功すれば、古処山系は全て制覇する
      ことになるのですが・・・ はてさて、そう簡単にいくかな?
 
【スタート】
      国道211号線側にある小石原民芸村に車を止めて、am9:30、馬見山に向かって出発。山頂へと続く自然道は
      国道を渡った向かい側にあります。車の量が多いので、横断は慎重に。
 
  とみし 「おーし!ここが九州自然歩道入口だ。ここから馬見山までは6Km。起伏の少ない尾根
        道とはいえ、おきらく山行始まって以来の長丁場だ。気合入れて行くゾー!」
  かねし「おー!」
 

<小石原民芸村>

<自然歩道入口>

    素朴な味わいが魅力の小石原焼。体験コーナーも
    あります。
    民芸村向かいにある自然道入口。ここから6Kmの
    尾根道歩きです。
   
【九州自然歩道】
  気合十分にスタートしたとみし&かねしでしたが―
 
 かねし「起伏の少ない尾根道じゃなかったの・・・?」
 
  うっそうとした杉木立の中に入るやいきなりの急勾配。階段の
  連続に、かねしはスタートしてからわずか20分で息が上がって
  しまいました。(汗)
  小石原から馬見山まで2度林道を横断しますが、am10:15、
  最初の林道(内浦林道)に到着。案内板があるので、ルートを
  確認します。(画像左)
 
 とみし 「おそらく、さっきのがピークだ。後は楽だと
       思うゾ?」
 かねし「ホント?ぜぃぜぃ・・・
   
【樹林帯を行く】
  しかし思惑は外れ、さらに続く丸木段(※)。ふーふー言いながら
  ジグザグ登ると、やがてなだらかな尾根に出ました。
    
九州自然道らしく急勾配の場所には階段が設置されている
 

 かねし「新緑がきれいだねぇ。」
  
  やっと木々に目を向ける余裕ができたかねし。いつの間にか周囲
  が自然林になっているのに気づきました。
 
 とみし 「うー・・・、きれいだとは思うんだけど、こう樹
       林帯が続くと、同じ所をぐるぐる周っている
       ような変な錯覚を感じてしまう。」
 
かねし「確かに。この辺で展望イベント欲しいよね。」
   
【馬見山を望む】
  そんな2人の願いが天に届いたのか、木々が途切れ、突然
  視界が開けました。
 
 とみし 「おぉっ、すげー!」
 
かねし「正面に見えるのが馬見山だね? じゃぁ、
       その向こうが屏山?」
 
  青い空、その下に連なる山また山。こうして見ていると、随分
  山奥深い所まで来たような気がします。
  しかし、展望が望めたのは後にも先にもここだけ。(爆)貴重な
  展望イベントです。
   
【疑惑の標識】
  小さな上り下りを何度か繰り返し、am10:55、2つ目の林道出
  会いに。一休憩した後、再び樹林帯へと入ります。 馬見山山頂
  まで1.7Kmの標識を過ぎ、少し行くと― 
 
 かねし「おや?残りの距離が増えてる・・・(汗)」
  
  おそらく、表示が宇土浦越と入れ違っているのだと思われます。
 
 かねし「この標識、よく見ると3.5Kmの”3”の部分、
       色んな人が触った形跡があるよ? 皆『ここ
       まで来てうそだろー?!』って思いで擦った
       んだろうね。」
 とみし 「日本山の会に訴えちゃる!」 そんな会あるの?
   
【お地蔵さん】
  気を取り直して進むと、小さなお地蔵さんに出会いました。山の
  中にひっそりと祀られているお地蔵さん、山行者の安全を見守っ
  ておられるのかな?
 
 とみし 「とにかく参拝だ。」
 
かねし「馬見山に、無事行って来られますように。」
 
  このお地蔵さんの場所が栗河内の集落へと下る旧栗河内コース
  との分岐点なのですが、現在このコースは荒れていて通れない
  とのことです。(山頂直下で自然道と合流する新栗河内コースが
  あるらしい。)
   
【杉木立とアブラチャンの群落】
      山頂まで代わり映えのない尾根道歩きが続くと思われましたが、お地蔵さんを過ぎた所から素晴らしい杉木立が
      広がりました。
 
  とみし 「こりゃまた立派な杉の木だね。」
  かねし「ホント。うっすら靄もかかって、なんだか幻想的。」
 
      さらに進むと、今度はアブラチャンの見事な群落が。
 
  かねし「うわー、こっちは緑のトンネルだ! 日に透けた葉っぱがきれいだね〜。」
 
      春先に付けるという、小さな黄色い花も見てみたい・・・♪
 

<杉林>

<アブラチャン>

真っ直ぐ伸びた高い幹。これだけ立ち並ぶと圧巻です。

実や樹皮から油が取れるのがその名の由来とか。

   
【山頂】
      新栗河内コースの分岐を過ぎ、ブナの林を潜り抜け、am11:50、ついに標高977.8mの頂に到着。
 
  かねし「小石原を出発して2時間20分、思えば長い道のりだった。。。」しみじみ・・・
  とみし 「感慨にふけってるとこ悪いんだが・・・ 実はこの奥にもう1つ山頂があるんだな。」
  かねし「え・・・?」
 

<最初にたどり着いた山頂>

<さらに30m奥にある山頂>

    南に面した山頂で、展望はない。立派な山頂標識と
    ベンチがあります。
    三角点のある山頂。宇美側(北側)に少しだけ展望
    が望めます。ベンチが2つある。
   
  かねし「なんで、2つも山頂があるんだろ?」
  とみし 「うーむ、謎だ。」
 
      いくらか展望が望める北側の山頂に腰掛け、昼食を取りました。しばらく休んで、pm12:30下山開始。来た道
      をたどり、pm2:30、元の小石原民芸村に無事戻りました。
 

 

 

    いきなりのピークで先が思いやられましたが、古処山系最後の砦(?)もなんとか制覇。万歳!
    今回歩いた小石原〜馬見山コースは、九州自然歩道だけに、標識も道もきれいに整備されて
    いて、歩きやすかったです。とは言え、往復12Kmはこれまでの山歩きで最長距離。さすがに
    疲れました。気温27℃も響いたかな? 水場もないし、暑い時期は避けた方が無難かも。。。
    新緑も素晴らしかったのですが、秋や冬枯れの季節も趣きがありそうです。再チャレンジは、
    もっと体力を着けてから・・・と思ってます。(笑)←やはりあの最初のピークがこたえた模様
 

  

画像左は花も茎も葉も真っ白なギンリョウソウ。右はまだ残っていたツバキ。

 <登山日:’06年5月21日>

<おさらい>

    今回のお出かけルートはこちら。
            ※毎度のかねしお手製Mapです。略図なので、お出かけの際はちゃんとした地図でご確認ください。
    ・ 小石原民芸村は国道211号線すぐそば。駐車場も広くトイレもあるので、山歩きの起点に
     丁度よいです。
    ・ 国道500号線と211号線との交差点から少し南に、道の駅小石原があります。 下山後、
     またはドライブの休憩にもってこい♪
    ・ 国道211号線は別名陶器街道。道沿いにはたくさんの窯元が並んでいます。帰りに覗いて
     みるのも楽しいかも・・・です。

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