*おきらく宝満山に登る*
◆コッヘルばんざい♪◆ |
(登山日’05年 8月27日) |
「山登りの体力は山登りでつけるべし」
某登山本に書かれたこの言葉に触発され、これまで油山、井原山、古処山 と登ってきたとみし&かねし。そろそろ福岡県人気No1のアノ山にトライしてもいい頃では・・・というわけで、行って参り ました宝満山。宝満山にはいくつか登山ルートがあるのですが、往路は初心者らしく表登山道を選択。 |
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【スタート】 午前6時30分、スタート地点となる竈門(かまど)神社の駐車 場に到着。早朝だというのに既に10台程車が止まってます。 とみし :「げっ、もうこんなに?!」 かねし:「さすが人気No1の山だね。」 入念に準備を整え、午前6時55分スタート。まずは竈門神社 で安全祈願。(右画像) かねし:「本当は縁結びの神様なんだけどいいよね?」 本堂左手にある「宝満山登山口」の看板に従い、神社脇の車 道を進みます。 |
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【1合目の鳥居】 歩いて間もなく、宝満山1合目となる鳥居に。 かねし:「登山道の入口が鳥居とは、さすがに修験 の山らしいね。」 そう、宝満山は修験の山。明治初めの神仏分離令で、現在 は山頂に上宮、麓に下宮(竈門神社)が鎮座するのみです が、昔から信仰を集めてきた宝満山には数々の史跡が残っ ています。 とみし :「ふむ、緩やかな傾斜でなかなか歩きやす い道だ。」 かねし:「緑が気持ちいいね〜。」 |
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【一ノ鳥居】 一旦林道に出て再び登山道に入ります。池の脇を通り、林道 を横切り、2合目となる一ノ鳥居へ。これまでは森林浴感覚で ぽくぽく歩いていたとみし&かねしでしたが・・・ かねし:「うわー、すごい石段。」 とみし :「ここからが本番ってとこか?」 鳥居の向こうはどこまでも続く自然石の階段。 かねし:「心臓破りの階段と噂される百段がんぎって これのこと?」 いえいえ、これはまだ序の口。 |
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【百段がんぎ】 水場を過ぎると、杉木立の中急な登りとなります。石段を1つ1つ登るにつれ 息もあがってきます。5合目を過ぎた頃、とみしが立ち止まり前方を指差しま した。 とみし :「かねし、見ろ。これが百段がんぎだ。」 かねし:「うおっ!これが有名な百段がんぎか。・・・ってことは、 今まで登ってきた石段は?」 とみし :「ただの石段だ。」 かねし:「がびょ〜ん・・・」 この石段、結構高さがありまして・・・ 中腹まで来ればそれなりに体力を消費 してるわけで、そこへきてこの石段となればこれはもう試練です。 かねし:「修験の山はやっぱり違うなぁ。」 石段を上りきると閼加ノ井(あかのい)と呼ばれる水場のある西院谷に。開けた 場所でベンチもあったので休憩にしました。 |
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【中宮跡】 休憩したので幾分足取りが軽くなりました。西院谷からひと登り すると、中宮跡と言われる小さな広場に出ます。 とみし :「ふむ、下山で通る予定の行者道は、ここで 分岐してるんだな。」 ピークは過ぎたのか、道は幾分平坦に。7合目で道が3つに 別れていましたが、山頂を目指し中央の男道を進みます。 |
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【山頂】 最後の急な石段を登ると、上宮の建つ山頂に到着。(午前9時) とみし :「やったー、頂上だー!」 かねし:「ばんざーい!」 標高829mの頂には気持ちのいい風が吹いていました。 かねし:「1合目から登ると苦しいだけに、感激も ひとしおだねぇ。展望も最高!」 とみし :「それにしても2時間強かかるとは・・・ このコースだと、標準タイムは1時間半 なんだけどな。(爆)」 |
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【キャンプセンター】 食事休憩するため、頂上から東へ5分程下りキャンプセンターへ 向います。 かねし:「さっきの鎖場、わしもうダメかと思った・・・」 とみし :「うむ、岩にしがみついたきり動かないから さすがに心配したゾ。」 しかしがんばったかいあって、こんな素敵な休憩ポイントに。 ログハウス風の小屋に、テーブル&ベンチもあります。 とみし :「それでは、始めますかね。」 木陰のテーブルにつき、そう言ってとみしが取り出したのは― |
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【バーナー&コッヘル】 「山頂で熱いコーヒーが飲めたら最高だろうね。」という思いから購入を 決めたバーナーとコッヘル(バーナーの上に乗ってる調理器具兼食器)。 早速コーヒーをいれるためお湯を沸かします。 かねし:「思ったより火力強いね。」 とみし :「こりゃカップラーメンも楽勝だな。」 持って来たインスタントコーヒーをセットしお湯をそそぐと、辺りに芳しい 香りが。 かねし:「あぁ、五臓六腑に染み渡るぅ〜・・・」 とみし :「今度はインスタント食品とかドライフードとか持っ て来ようぜ。楽しみが広がるゾ〜♪」 今日の教訓(?):コッヘルばんざい! |
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【女道】 エネルギーと休憩を充分にとって、午前9時55分、いよいよ下 山。帰りは行者道を通り、愛岳山を経由するコースを取ります。 まずはキャンプセンター南側にある女道へ。 かねし:「この道、なだらかで歩きやすい。」 とみし :「それに・・・ すーはー・・・ 土に落ち葉。。。 あー、山の匂いだ。」 かねし:「うん。木の枝から漏れる光、苔むした岩・・・ 雰囲気もいいね。」 男道が主流なのかな?行きは何人もの登山客とすれ違いまし たが、このルートでは3組程しか会いませんでした。静かな山 歩きを楽しみ、7合目分岐点で登りの道と合流しました。 |
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【行者道】 登ってきた道を中宮跡まで戻ります。行者道への入口を探し ていると、休憩されていた方が親切にも道を教えてくれました。 このルートでのポイントは、道中にある小さな標識(木製の板 にペンで書いたようなもの)を見落とさないことだとか。 とみし :「とにかく、標識に注意だ。」 行者道は岩がごろごろ。ロープやハシゴがかかる急坂もあり、 なんともワイルドなルートです。(左画像) メインルートから 外れるのか、すれ違った登山客は2組だけ。 かねし:「通好みの道かも・・・。」 ヘッピー(へっぴり腰)かねし、ちょっと苦戦。。。 |
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【愛岳山(おだけさん)】 九電の反射板近くに天狗道への分岐点がありましたが、その まま直進、ひたすら行者道を進みます。急な坂を下りきると、 突然視界が開け、林道に出ました。林道を横切り、愛岳山へと 続く幅広の緩やかな道を登って行きます。が― とみし :「うわっ、すごいやぶ蚊!」 じたばたじたばた かねし:「わわっ、ヘビ!」 ドタバタドタバタ 蚊の大群から逃げるように突き進むとみし&かねし。石の鳥居 (右画像)をくぐりると、やがて赤い鳥居のある愛岳山へ。祠の 脇を周るようにして、杉木立の中に伸びる道を下ります。この ルートで出会った登山者はわずか1名。 かねし:「玄人好みの道かも・・・」←蚊と雑草に大苦戦 |
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【ゴール】 午前11時40分、蚊を振り切ってついに竈門神社裏にゴール。 (左画像) かねし:「ぜぃぜぃ・・・ 夏の登山に蚊取り線香は 必須アイテムだね。」 とみし :「まったく・・・ 今度はそのあたりのグッズを 探してみるか。」 「登って初めてわかることもある。」1つの山登りが次の山登り への道を開く。山登りとは是日々修行なり― 修験の山に登り、また1つ学習したとみし&かねしでした。 |
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宝満山は「常連さん」の多い山です。キャンプセン ターでは、毎日登っているという男性にお会いしま した。 歴史を伝える史跡の数々、素晴らしい自然景観、 美しい登山道・・・ 登ってみて、登山者を魅了する 理由がわかった気がします。 今回のルート以外にも色んなルートがあるので、ま た登ってみたいです。 山頂から筑紫平野を見下ろすかねし。 視界が良ければ博多湾まで見えるらしい。 |
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<立ち寄りスポット>・・・今回とみし&かねしが立ち寄ったのはこちら。 | |
【九州温泉村 都久志の湯】 竈門神社近くにある日帰り温泉館。浴室はこじんま りとしてますが内湯はジャグジー付き、露天風呂には 打たせ湯もあります。無色無臭でくせのないラジウム 泉は、登山後の疲労回復に打ってつけです。 食事処も広く、ゆったりくつろげます。 【お風呂データ】 ・入浴料:大人500円 ・風呂施設:内湯、露天男女各1。サウナ、家族風呂有り。 ・その他施設:食事処、マッサージルーム、休憩所など |
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【梅ヶ枝餅】 太宰府といえばこれ!という名物和菓子。小豆餡 の甘さと、餅生地のやわらかな食感がたまりません。 焼きたてをパクつくのが1番ですが、冷めてもレンジ でチン!すればおいしくいただけます。 大抵太宰府天満宮参道にあるお店で買うのですが、 今回は県道沿いにあるお店に立ち寄りました。1個 税込105円はどのお店も同じ? |
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<おさらい> 今回のお出かけルートはこちら。→ ※毎度のかねしお手製Mapです。位置関係を表わし ただけの略図なので、お出かけの際はちゃんとし た地図でご確認ください。 ・ 宝満山登山口となる竈門神社は、太宰府 天満宮裏手にある県道578号線を山手の 方に上っていきます。 詳しくは竈門神社HPを。 ・ 九州温泉村都久志の湯は、竈門神社前に 看板が出ています。道幅が狭いので、車の 運転にはご注意を。 |
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