*おきらく坊がつるに行く*

 ◆登山者のメッカ。◆

(登山日’05年 9月10日)
 

      9月10日、憧れのくじゅうへ山歩きに出かけました。今回は長者原から雨ヶ池を越え、坊がつるを目指します。
      鳥栖ICから九重ICまで大分道を走り、四季彩ロードを通って長者原へ。
 
【スタート】
   am8:15、スタート地点となる長者原ビジターセンター駐車場
   に到着。
 
 かねし「今日は”曇り午後から雨”って予報だけど・・・
       やっぱりちょーっと雲かかってるね。」
 とみし「夏場の登山はこれくらいがいいさ。」
 
   まずはビジターセンターと周辺の掲示板をチェック。先の台風
   14号と7月の集中豪雨の影響が気になります。
 
 かねし「うん。入山を禁止する旨は出てないね。」
 
   入念に準備を整え、am8:35坊がつるに向けて出発。
 
 【長者原】
    長者原は標高1018mに広がる大草原。早くもススキの白い
    穂が風に揺れていました。
 
 とみし「正面に見えるのが三俣山だ。」
 かねし「坊がつるへは、あの山の脇腹辺りを通って
       行くんだね。
 
     板を敷いた自然観察路を歩いていると、道脇に看板が。
 
 かねし「”7月の豪雨で登山道が一部崩壊・流失・・・
       道中はテープとロープに従うように”だって。」
 とみし「やはり影響は大きいな。注意していこう。」
 
【原生林】
   長者原自然観察路から九州自然歩道へ。入口にあるポストで
   登山計画書を記入し、山へ入ります。
 
 かねし「緑がきれい。空気もきれい。」
 とみし「おっ、沢があるぞ。」(右画像)
 かねし「わー、水と緑がなんとも幻想的だね。」
 
   緑の木々、緩やかな登山道・・・ 台風で幾分葉っぱや枝が散
   乱していましたが全く問題はなく、快調に歩を進めるとみし&
   かねし。
   ― が、それはしばらくのことで・・・
 
 【土石流跡】
 とみし「む、道が途切れている。
       赤いテープ・・・ こっちだ、かねし。」
 かねし「歩道が雨水の通り道になっちゃったのかな。
       溝みたいになってるよ。」
 
   登山道は土が深くえぐられ、階段になっていたと思われる丸太
   が剥き出しになって転がっていました。さらに―
 
 かねし「これは・・・」
 
   削られた山肌、なぎ倒された木々、辺りに転がる巨大な岩・・・
   それは、わたし達が始めて目の当たりにした土石流の跡でした。
   (左画像)
 
【長者原を望む】
   道標と、木々に巻かれた赤いビニールテープを頼りに慎重に登
   ります。途中ロープを使って土石流跡地を渡り
(※)、さらに登っ
   て行くと視界の開ける場所に出ました。
 
 とみし「あの赤い屋根がビジターセンターだ。」
 かねし「傾斜が緩やかだから、あまり登ってるって感
       覚なかったんだけど・・・
       こんな高い所まで来てたんだねぇ。」感慨深げ
 
   さて、ここまで来たら中間地点・雨ヶ池までもう少し。
 
      
  ※高低差3m程をロープを使って下り登りする。
          へっぴー(へっぴり腰)かねしにとって最大の難所。
 
 【雨ヶ池】
    am10:15、雨ヶ池に到着。「雨が降ると水が溜まり池のよう
    になる」と言われる雨ヶ池。この日は池ができてました。
 
 かねし「長者原から1時間40分・・・。 思った以上に
       時間かかってるけど、このまま進んで大丈夫
       かな? これまでの様子見てると、なんだか
       心配だな。」
 とみし「大丈夫だよ。坊がつるまで後2.3kmだぞ?
       大丈夫だって!」
 
    土砂災害の後を見て弱気になっていたかねし、とみしの強気
    な態度に励まされました。

 

 

     雨ヶ池も豪雨の影響か、板を渡した遊歩道の下にはたくさんの土砂がたまっていました。
     そんな中でも、足元や茂みに目をやると可憐な草花が・・・。 自然ってすごい!

雨ヶ池に咲く花々。左からマツムシソウ、ワレモコウ、アキノキリンソウ。

 
【雨ヶ池越え】
   雨ヶ池から坊がつるへは下りルート。歩道は土がかなり流され
   ていましたが、道として残っている分これまでに比べたら歩き
   やすかったです。ちょっと安心・・・
 
 とみし「見ろ、かねし!あれが坊がつるだ!」
 かねし「うわー、なんかすごそうな所だねぇ。」
 
   雲の切れ間から、四方を山々に囲まれた広い草原が見えまし
   た。「あれが坊がつる!」 はやる気持ちを抑えつつ、もくもくと
   歩く2人。
 
 【坊がつる】
    am11:00、ついに坊がつるに到着。
    坊がつるは、周りを平治岳、大船山、三俣山、久住山など
    九州の名だたる山に囲まれた標高1300m前後の小盆地
    です。登山の拠点、キャンプ地として山男に愛されています。
    ミヤマキリシマが咲くことでも有名。
 
 とみし「ひゅ〜っ、360℃大パノラマ!最高〜!」
 かねし「なんだか山の懐に抱かれているみたい・・・」
       登山者に愛されるのは、ただ単に登山拠点
       だからってだけじゃないよね。」
 
    雄大な景色を楽しみながら、休憩ポイント・キャンプ場へと向
    かいます。

 

 

*坊がつるの風景*
 

           【坊がつるを囲む山々】
     5月下旬〜6月上旬にはミヤマキリシマが山肌を
     一面ピンクに染めるとか。。。 見てみたい!
           【坊がつるに流れる沢】
     青く透き通った水に思わずため息。この上流に
     玖珠川の源流があります。

 

 

        am11:10、キャンプ場に到着。トイレに炊事場、ちょっと離れて避難小屋がありました。早速炊事場
        の前にシートを広げランチタイム、コッヘル&バーナーでお湯を沸かします。かねしはおにぎりにパク
        つき、とみしはカップめんをズルズル。 が―
 
 とみし「だーっ、お湯がぬるい?! はっ・・・、そっか、高所で気圧が低いから・・・!」
 かねし「なるほど、沸点も低いと・・・ それは盲点だったね。(汗)」
 
        「坊がつるで作るカップめんはぬるかった」 とんだオチがついたところで、pm12:10、坊がつるを後に。
        帰りも同じルートをたどります。エネルギーを補給したおかげで、足取りも軽い軽い♪
        しかし、雨ヶ池を通過(pm1:00)したあたりで予報的中。昼頃からポツポツ降っていた雨が、とうとう本
        降りになってしまいました。土石流跡を渡り樹林帯に入ると、今度は遠くで雷が・・・
  
 とみし「こりゃ、朝のうちに登っておいてよかったゾ。」
 
        急いで下山し、pm2:25、無事長者原ビジターセンターに戻りました。
 
 とみし「また今度、ミヤマキリシマが咲く頃来たいな。」
 かねし「うん。できれば晴れた日にね。(笑)」

 <登山日:2005年9月10日>

 

 

<立ち寄りスポット>・・・今回、とみし&かねしが立ち寄ったのはこちら。
【九重星生ホテル 山恵の湯】
  敷地内に、硫黄泉、単純泉、冷鉱泉、酸性緑礬泉と
 4つの源泉をもつこちらのお風呂。疲労回復、筋肉痛
 にと効用も様々。登山後には打ってつけです。
  九州最大級を誇る露天風呂からは、くじゅうの山並
 みが一望・・・できるんだけど、今回は雷雨で途中から
 視界が真っ白になってしまいました。 天気の良い日に
 リベンジだ。(笑) これとは別に庭園風呂もあります。
  【お風呂データ】
    ・入浴料:大人800円
    ・風呂施設:内湯男女各1、露天男女各2。家族風呂有。
    ・営業時間:10時〜21時/火・金は13時半〜21時
      
※入浴料と営業時間は変更になるときがあるそうです。
   
<おさらい>
  今回のお出かけルートはこちら。→
   ※毎度のかねしお手製Map。大体の位置関係を表わしただけの
     ものなので、お出かけの際はちゃんとした地図でご確認下さい。

 
 ・ 九重ICから長者原に向う県道40号線は、9/10現在
  通行止め、迂回路は四季彩ロードです。
  40号線に限らず、くじゅうエリア周辺の道路は、先の
  豪雨であちこち痛んでいます。道路情報にご注意を。
 
 ・ 長者原〜坊がつる(雨ヶ池越)は、歩道が一部流

  崩壊しています。こちらもご注意を。
 
 ・ 九重星生ホテル山恵の湯は、県道11号線(やまなみ
  ハイウェイ)沿いに看板が出ています。
  ホテルとは別棟なので、日帰りでも入りやすいです。
   

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        この後、筋湯温泉の宿でまったり・ゆったりのひとときを過ごしました。
        詳しくは『山と温泉の旅【(坊がつる/筋湯温泉編】』を。

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