*裏おきらく湯廻り* |
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K留米市 T後川側に某温泉施設がある。
家から近いのと、300円という手頃な入浴料金から とみしは週末毎に通っているが、その『川沿いの宮殿』(直訳)という名の温泉施設は、なんとも 摩訶不思議な空間である。 |
まず、施設に入ると靴をぬぐ。
木枠でできただけのシンプルな靴箱に鍵はない。毛足の擦り切 れたじゅうたんをぺたぺたと歩いて行くと発券機がある。ここで入浴券を買うわけだが、1000円 札は使えない。小銭がない場合は発券機近くに座る番頭さんに両替してもらう。「人がいるなら、 別に機械で払う必要ないのでは?」などと思ってはいけない。ここはそういうシステムなのである。 |
入浴券を番頭さんに渡して浴室に入る。脱衣所には100円ロッカーがある。
投入した100円 玉は使用後返ってこないが、とみしが言うには、ここは素直に利用した方がよいそうだ。(盗難注 意の張り紙がある。) |
服を脱いでロッカーに鍵をかけたら、鍵を腕にかけ浴室に入る。
入ってまず目に付くのは謎の 裸婦像。浴室内はいかにも日本の銭湯なのだが、どういうわけかロマネスク調の石像がある。 この裸婦像、ちょうど人の大きさなのでちょっとドキっ!とする。。。 |
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謎はなにも石像だけではない。この温泉施設は数々の謎に満ちている。 |
浴槽は全部で5つある。岩風呂、タイル大風呂、タイル小風呂、水風呂、浅風呂。この内、自慢 の”天然温泉”が楽しめるのは岩風呂だけである。タイル大風呂はアルカリイオン水が使われて いるらしい。残りの小風呂と浅風呂はよくわからない。特に浅風呂は、浴槽がやけに浅いことから かねしが勝手にそう呼んでいるだけで、使い道は全くもって不明だ。その真上に開けられた2つの 穴が、さらに謎を深める。 |
さて、唯一岩風呂に張られた温泉は『ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・炭酸水素塩温泉』。 ちょっと聞いたことがない泉質だが、茶色く濁ったお湯、やや鉄っぽい匂い・・・ なるほど温泉で ある。 「地下1000mも掘ったものを、果たして”天然”と称してよいのか?」 というツッコミも、 この際ナシナシ・・・ しかし、浴室隅にあるこの立て札が意味するものは・・・? |
『日により泉質が変わります。 |
・・・え? |
他に設備としては、洗い場とサウナがある。洗い場は、たまに水しか出ない日があるが(おぃ!)、 表の番頭さんに言えば何とかしてくれるらしい。でも裸ンぼになっちゃったら、どうやって言いに 行くのだろう?(爆) |
浴場入口には休憩用に白いイス&テーブルがある。座ってくつろいでいると、なんだか懐かしい 音が聞こえてくる。その正体は、隣接するゲームコーナーに置かれた旧式のUFOキャッチャー。 最近見なくなって久しいこの機種が、現役で活躍していたとはちょっと驚きだ。中にはいつからそ こにあるのかわからない、色あせた景品が入っている。鏡張りの天井も、なんとなくレトロ・・・ |
謎の裸婦像、疑問符のつく泉質、使途不明な5つの浴槽、化石と化したゲーム機。。。 『川沿いの宮殿』(直訳)は、実に摩訶不思議な空間である。そしてその空間に魅入られて、おき らく夫婦は今日も行く・・・ (最近とみしだけでなく、かねしも通うようになったらしい。。。/爆) |
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