山と温泉の旅【坊がつる/筋湯温泉編】

 「結婚10周年は大好きなくじゅうでお祝いするのだ♪」 以前から固くココロに決めていた
 かねし、ついに野望を決行する時が来ました。(あら、めでたい。) 憧れの坊がつるを歩き、
 憧れのお湯に浸かり、憧れのお宿でまったりする・・・
 10周年のメモリアルドライブは、憧れ尽くしの極楽プランで決まり。
                                               (2005年9月10日〜11日)
     
< Let’s ドライブ!*1日目* >
1.出発 (a.m 6:45 鳥栖IC出発)
   この日は、坊がつるトレッキング(長者原〜雨ヶ池越ルート)を楽しみ、お宿のある筋湯温泉に入る予定
  です。「午後から雨」の予報を受け、早めに出発。 鳥栖ICから大分道で、九重IC(a.m 7:50着)まで走り
  ます。一般道に出て長者原方面に向おうとすると、『長者原へは四季彩ロード(迂回路)で』の看板が出て
  いました。 どうやら7月の集中豪雨で、県道40号線(九酔渓経由)が通行止めになってる模様。 もともと
  四季彩ロードを通る予定だったので影響はありませんが、今回のドライブ、道路情報には注意した方が
  良さそうです。
2.長者原〜坊がつるトレッキング (a.m 8:15着〜p.m 2:30出発)
   長者原ビジターセンター駐車場に車を止め、早速大雨の影響をチェック。入山禁止になっていないのを
  確かめて、身支度を整えました。a.m 8:35、いざ坊がつるへ出発!長者原自然観察路を三俣山の方へ
  歩きます。早くも吹き始めた秋風が心地よい♪
   広い草原を抜けて、自然観察路から九州自然歩道に。三俣山の脇腹辺りを通るこのルートは、クヌギや
  コナラなど美しい樹林帯が広がっています。しかし、ここにも自然災害の爪痕は残っていました。剥き出し
  になった山肌、木々を押し流した土石流の跡・・・ 自然の脅威に圧倒されましたが、ガレ場の中で新たに
  芽吹いた青葉や、泥濘の中でも可憐に咲いている草花を見つけ、同時に自然の強さも感じました。自然っ
  て本当にすごい!
   登山道の一部流失と崩壊でかなり苦戦しましたが(特にへっぴー(へっぴり腰)かねし)、a.m 11:00、
  ついに憧れの坊がつるに到着。坊がつるは四方を九重連山に囲まれた標高1300m前後の小盆地です。
  三俣山、大船山、平治岳、久住山・・・ くじゅうの山々がぐるりと見渡せる大パノラマはもう感動!こうして
  立っていると、まるで山の懐に抱かれているみたい・・・♪
   キャンプ場でお昼ご飯を食べ、ひとしきり坊がつるの風景を楽しんだ後、p.m12:10下山開始。来た道
  を戻ります。予報が的中し途中から雨に降られましたが、p.m2:25、無事長者原の駐車場に着きました。

         <樹林帯・九州自然歩道コース>
     木々の茂みが美しいコース。途中には沢があり、
     水と木々が織り成す風景もまた幻想的です。現在
     は道が一部流失・崩壊してるので通行は慎重に。
              <坊がつる>
     既にススキの白い穂が揺れていた坊がつる。5月
     下旬〜6月上旬にはミヤマキリシマが一面をピンク
     色に染めるとか。そのとき、また来たいな。

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※詳しい記録はこちら、『おきらく坊がつるに行く』をご覧ください。
  

3.九重星生ホテル 山恵の湯 (p.m 2:35着〜p.m 3:55出発)
  山歩きの後は、長者原の少し先にある九重星生ホテル
 山恵の湯へ。 敷地内に4つも源泉があると聞いて、1度
 入ってみたいと思ってたんです♪
  硫黄泉、単純泉、冷鉱泉、酸性緑礬泉。九州最大級の
 露天風呂はお湯もお風呂も様々でまさに温泉天国。目の
 前にはくじゅうの雄大な景色が広がり、気分も最高・・・
 だったのに、雷雨で視界はみるみる真っ白に・・・! 天気
 のいい日にリベンジだぃ。(これとは別に庭園風呂もある)
    【お風呂データ】
      ・入浴料:大人800円
      ・風呂施設:内湯男女各1、露天男女各2。家族風呂有。
      ・営業時間:10時〜21時。火・金曜は13時半〜21時。
        ※なお、入浴料と営業時間は変わることがあるそうです。
4.旅荘 小松別荘 (p.m 4:25着)
  汗と雨に濡れた体をきれいさっぱり洗い流して、本日の
 お宿・旅荘小松別荘へ。長者原から筋湯温泉に直接行く
 ルートが通行止めなので、湯坪経由で向います。実はこの
 辺りの事情、前日小松別荘さんから電話で知らされてまし
 て・・・  ガイドブックに度々登場する評判のお宿ですが、
 こういう心配りからも期待が膨らみます。
  さて、実際に着いてみると、これがいい雰囲気。こじんま
 りとした古民芸調の佇まいで、茅葺の門の柱にはさりげな
 く野の花が生けられています。(左画像)
  駐車場に車を入れると、雨の中、スタッフの方が傘を持っ
 てお迎えに来てくださいました。感激・・・♪
   
 
  わたし達が案内されたのは1階・山ざくらの部屋。広い
 縁側のあるすっきりとした和室で、こちらにもススキやワ
 レモコウなど秋の野の花が生けられていました。
  お茶請けにと出されたのは柏餅。(右画像) 手作りで
 しょうか? もっちりとやわらかなお餅の中には、甘さを
 ちょっと抑えたきめ細かなこし餡が。
  「お茶請けが生菓子、しかもうまい♪」 とまた感激して
 しまいました。
   
 
  柏餅で一服したら、早速温泉に。お部屋とは別棟のお風呂へ
 下駄に履き替えて行きます。和風庭園の脇を通るアプローチも
 雰囲気たっぷり♪
  お風呂は岩風呂と家族風呂(石切風呂)の2種類。それぞれ2
 つずつあり、24時間、空いていればいつでもカギをかけ、貸切で
 利用することができます。
  今回は岩風呂を選択。(左画像) 小さめですが純和風の造りは
 感じ良く、天井には裸電球のやわらかな灯りが揺れていました。
 お湯は無色無臭。少しぬるめで、肩まで浸かると「ほ〜ぅ。。。」と
 ため息がもれます。薄く開けた障子からは木々を渡る涼やかな
 風が・・・  しばらく魂を抜かれたように浸かっていました。
 
  
とみし「風呂行く途中に休憩所あったろう?囲炉裏とカマドがある。」
  
かねし「うん。東屋風で雰囲気良かったな。雨でなきゃ夕涼みするんだけど…
        あ、でも雨でしっとりしたこの情緒も捨てがたいな〜♪」

  
とみし「・・・・・」
   
  午後6時、お待ちかねの夕食タイムです。お庭が見える
 お食事処に入ると、さすが料理に定評のある小松別荘、
 テーブルの上には見事なまでの山の幸が並んでいました。
 冷製コーンスープ(右画像左下)は、生のトウモロコシをそい
 で作るという手の込みようで、素材本来の甘みと舌に残る
 シャリシャリ感がたまりません。「熱いうちに」と薦められた
 茶碗蒸は上にダシが張られた変わりダネ。中身は半熟卵
 と山芋なんですが、トロリとした食感の中にもわずかに感じ
 られる山芋特有の歯ごたえが絶品でした。次々に出される
 お料理は全て、目にも舌にも新鮮で、締めに名物・地鶏の
 スープを平らげたときはもう完璧ノックダウン。
  噂の料理宿は噂以上のうまさでした。参った・・・
  ※ちなみにこの日のメニューは・・・
     ・馬刺し ・鉄板焼き ・山菜の煮物 ・青菜とトマトのゼリー仕立 ・うざく ・焼きナス ・山芋の茶碗蒸 ・冷製コーンスープ
     ・鮎の塩焼き ・ヤマメの唐揚げあんかけ風 ・地鶏のスープ ・ごはん ・デザート(キャラメルアイス or トマトのコンポート)
    ・・・でした。
    味もさることながら、熱いものは熱く、冷たいものは冷たくと運ばれるタイミングもすごく良く、心底おいしくいただけました。(感謝)
    なお、お料理の内容は季節によって変わるそうです。

 
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  あまりのおいしさについつい食べ過ぎてしまった2人。お部屋に戻ると、既に敷いてあったお布団の上に
 ゴロリ、あお向けになってしまいました。これじゃぁ、6匹の子ヤギを食べたオオカミ状態だ。(童話『7匹の
 子ヤギ』ね。/笑)
  身もココロも大満足。昼間の疲れもあっていつしか心地よい眠りに落ちてゆきました・・・
 
            
※今思うと食事前お風呂に入っておいて正解でした。あの状態じゃきっとお腹が重くて湯船の底に沈んでる。(笑)
 
< 1日目おさらい >
   
 
    今回のドライブルートはこちら。※かねしお手製簡略Map。お出かけの際はちゃんとした地図でご確認下さい。
 
    ・「山恵の湯」は県道11号線沿いに看板が出ています。
    ・「小松別荘」は筋湯温泉街からちょっと離れた別荘地の中にあります。湯坪−筋湯を結ぶ幹線
     道路からも行けますが、温泉街から一旦県道40号線に出て左折し、そこから下る方がわかり
     やすいです。小松別荘HPは
こちら
    ・2005年9月現在、県道40号線は通行止め箇所があります。道路情報にご注意を。
 

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