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おきらくお伊勢参りに行く

 皇族の御祖神であり、わたし達の総氏神でもある天照大神。その天照大神をお祀りする伊勢神宮は、
 古くから多くの人々の信仰を集めてきました。江戸時代には空前のお参りブームを起こしたその伊勢
 の神宮に、かねしも大いに憧れていまして。「いつかはわたしもお伊勢参りに・・・」と思っていました。
 そして今年、ついにその願いを叶えるときが。そう、とみしの厄年です。昔から「厄年=人生の節目」
 として、人々は神宮にお参りしたとか。「よし、行こう!」
 ― というわけで。行って参りました、おきらくお伊勢参り。 とみし「オレをダシに使うな〜。」
                                                         (2007年7月1日〜7月3日)
     
< Let’s 参拝!*1日目* >
1.伊勢への道
  さすがに遠いので、愛車シビックくんはお留守番。となると、伊勢へのアクセスは、

   1.旅行会社のパックツアーを利用  2.旅行会社のフリープランを利用  3.個人手配

  と、3つの手段があるのですが、

   1.は大抵内宮だけの参拝である ・・・ 初めての伊勢なので片参り(※)は避けたい。
   2.は宿泊先が鳥羽であることが多い ・・・ 伊勢を中心に周りたい今回の旅ではちょっと不便。

  悩んだ結果、1番面倒で割高なのですが個人手配で行くことにしました。
 
                           ※伊勢神宮の御正宮は内宮・外宮とあって、両方のお宮を参拝するのが正式とされてます。
2.出発
  九州から伊勢に行く場合、大阪で近鉄線に乗り換えるのが一般ですが、博多・名古屋間の『のぞみ早得往復
 
きっぷ』を利用すると新幹線料金が割安になるうえ、乗り換えが1回で済むことから今回は名古屋での乗換え
 としました。(大阪で2回乗り換えるのは、田舎者のわたし達には不安だった。/笑)
  am6:49、博多発のぞみ002号に乗車。朝食に買い込んだサンドイッチをパクつきながら、流れる車窓を楽
 しみます。少しずつ地域色が変わっていく様を体感できるのも列車の旅の醍醐味です♪
  am10:23、名古屋駅に着くと急いでJR関西線ホームへ。停車中のam10:30発鳥羽行き快速みえに飛び
 乗ります。関西線(名古屋−亀山)〜紀勢本線(亀山−多気)〜参宮線(多気−鳥羽)と3つの路線を走り抜け
 る長距離列車ですが、意外にも車両は2両だけ。車内は乗客がいっぱいで「これで鳥羽まで行くの?」と少々
 心配になったのですが、四日市駅を過ぎる頃にはゆったり座れるようになりました。平行して走っていた近鉄
 線と別れ、街中を抜け、やがて山の稜線と緑が美しい田園地帯へ・・・ 憧れの伊勢まであと少しです。

<新幹線のぞみ:博多駅にて>

<快速みえ:JR名古屋駅にて>

    久しぶりに乗る新幹線に、列車好きかねし、早くもテン
    ション上がりまくりです。(笑)
     慌ててた割にはうまく撮れた?快速みえ。1両目の
     一部が指定席になってます。
3.伊勢到着
  am12:05、伊勢市駅に到着。自宅を出て約6時間半、ようやくここまで来ました。しかし、感慨にふける間も
 なく行動開始。この日は二見浦にある二見興玉神社参拝と、旭湯での汐湯体験を予定しているのです。コイン
 ロッカーに荷物を預けると、まずは腹ごしらえと街に出ました。

<JR伊勢市駅>

<祝お木曳の幟>

    伊勢の玄関口・伊勢市駅。思ったよりこじんまりとした
    駅舎でした。(もう1つの玄関口・近鉄宇治山田駅の方
    が大きいような・・・)
     街のあちこちで見られる『祝お木曳』の幟。平成25年
     第62回式年遷宮を迎える伊勢の街は、早くもお祝い
     ムード。
4.伊勢うどん(山口屋)
  わたし達が向かったのは、伊勢うどんのお店「山口屋」。伊勢の名物と聞き、ぜひ1度味わってみたかったの
 です。駅前の路地を入った所にある山口屋さんは地元でも人気があるようで、店内は大変賑わっていました。
 メニューは具の種類、セットものを含め結構豊富。少し迷いましたが、ここは初心者らしく、シンプルに伊勢うど
 んをチョイス。果たして――
  出てきたのは、なんと真っ黒なたまり醤油に浸かった極太の麺! 中太の麺に、薄口醤油ベースのスープが
 なみなみと注がれた福岡うどんに馴染んだわたし達にとって、これはかなり衝撃でした。しかし、ぽよんぽよん
 した食感の麺にたまり醤油が程よくからまり、これはこれでなかなかイケます♪

<伊勢うどん>

<山口屋外観>

    たまり醤油に葱だけという至ってシンプルな伊勢うどん。
    見た目ほど醤油辛くなく、さっぱりいただけます。
     製麺屋も営む山口屋さん、創業は昭和初期だとか。
     お店もどこか懐かしい雰囲気が漂っています。
5.伊勢型紙のおじさん
  昼食後二見浦に向かうつもりでしたが、列車の時刻まで間
 があるので先に旭湯に行くことにしました。
  「旭湯」は伊勢市内にある日帰り入浴施設。地図片手に駅
 裏を頼りなく歩いていると、「どこ行くの?」 自転車に乗った
 おじさんに呼び止められました。旭湯を探していることを告げ
 ると、おじさんは少し意外そうな顔をしましたが(旅行者はあまり
 行かないのかな?)、それでも親切に道を教えてくれました。
  続けて、「伊勢型紙って知ってるか?」 突然の問いかけに
 戸惑いながらも知らないと答えると、おじさんはとうとうと伊勢
 型紙について語り始めました。伊勢型紙とは着物の染色に
 使う型紙であること、今ではその型紙そのものが伊勢の工芸
 品の1つになっていること、さらにはその型紙の作り方まで
 ・・・
  なんでもおじさん、定年後の趣味として伊勢型紙の製作に励んでおられるとか。このときも型紙の原画を仕入
 れた帰りだったのだそうです。 わたし達が伊勢型紙を知らないことを残念に思われたのか、その後おじさんは
 わざわざ家から2枚の作品を持って来て、わたし達に見せてくれました。その1枚が画像右上・鮭の色紙です。
 (もう1枚は虎でした。) おじさんは御年76歳とのことですが、その繊細にして精巧な出来栄え、とても60の手習い
 とは思えません。一杯やりながら彫るのが楽しみだというおじさんとしばらくおしゃべりした後、「それ、2枚とも
 
あげる。 さすがに悪いと遠慮したのですが、「わたしはね、自分の作品は売らんの。喜んでくれる人にあげる
 の。」 そう語るおじさんの顔がとても明るくて、誇らしげで・・・ ありがたくいただきました。(感涙)
  最後にもう1度旭湯への道を教えてくれると、「今夜泊まって明日お伊勢参りか? 気を付けてな。」 おじさんは
 颯爽と自転車で走り去っていきました。おじさんとの出会いは、おじさんがくれた伊勢型紙と共に、我が家にとっ
 て大切な宝となりました。おじさん、その節は本当にありがとうございました。
6.おかげ風呂・旭湯
  おじさんに教えられた道をたどり、難なく「おかげ風呂・旭湯」に到着。このお風呂を訪ねた目的はずばり!
 汐湯(しおゆ)です。その昔、交通の主流が舟であった頃、二見浦から伊勢に入った人々は海で禊をし、それ
 から伊勢神宮にお参りしたとか。こちらの汐湯は二見浦の海水を使用しており、まさに昔ながらの禊が体験で
 きるのです。
  券売機で入浴券を購入し、受付を済ませてから浴場へ。タイル張りの浴場にはジャグジーやサウナもあって、
 なんとなくスーパー銭湯の趣きです。そしてお目当ての汐湯は露天になっていました。2人も入ればいっぱいに
 なるようなこじまんりとした造りですが、なかなかいい感じ♪ 健康効果も抜群だそうで、遠方からの入浴客も多
 いという話です。
  心と体の垢を存分に洗い流し脱衣所に上がると、「お姉ちゃん、ここから遠いの?」地元のおばさんが話しか
 けてくれました。久しぶりに聞く「お姉ちゃん」という響きに酔いしれながらも(?)佐賀から来たことを話すと「お
 伊勢参りか?それはまぁ、遠いところからよくお参りに来てくださいました。」と頭を下げられました。
  昔、伊勢の人は命がけで伊勢にたどり着いた参拝客を精一杯もてなしたと聞いています。お風呂で出会った
 おばさんといい、先程の伊勢型紙のおじさんといい、「もてなしの国・伊勢」の心は今でも息づいているのだなぁ
 と、気持ちがふんわり温まりました。

<旭湯>

<汐湯>

    地元の方々の社交場でもある旭湯は、楽しげな声が
    館内に響いています。
     夫婦岩を模したオブジェに蛙の像、小さいながらも
     二見浦の風情をかもし出してる汐湯。


 

     【お風呂データ】
       
*入浴料:風呂のみ大人300円、風呂&サウナ大人600円  *風呂施設:内湯、露天男女各1(石鹸、シャンプーなし)
       *その他:売店コーナー、休憩所

 
7.二見興玉神社
  汐湯での禊を済ませ二見興玉(ふたみおきたま)神社へ。
 縁結びで絶大な信仰を集める神社ですが、実は伊勢神宮の
 禊所。その昔お伊勢参りに訪れた人々は、まずこちらにお参
 りし、それから神宮に向かったのだとか。わたし達も古人に習
 おうというわけです。
  伊勢市駅からJR参宮線・鳥羽行に乗り二見浦駅で下車、
 駅前から伸びる二見浦表参道を歩きます。通りには古い旅
 館が立ち並び、なんともいい雰囲気。(画像左)
  やがて海際にそそり立つ大きな石の鳥居が現れました。海
 沿いの参道を進み拝殿へ。(画像左下) こちらの主祭神は導き
 の神として崇敬される猿田彦大神(サルタヒコオオカミ)。無事
 巡拝できますようにと、お導きをお願いしました。
  拝礼後は拝殿裏に周り夫婦岩へ。(画像右下) 海中に仲良く
 並ぶ大小二つの岩は、なるほど良縁・夫婦円満にご利益がありそう♪ しかしこの夫婦岩、日の出(日の大神)
 の遥拝所で、この沖660mに沈む猿田彦大神縁の霊石・興玉石
(※)の鳥居でもあるのだとか。岩の間から昇
 る朝日を思い浮かべながら手を合わせました。
      興玉石:猿田彦大神の御霊が宿るといわれる二見興玉神社の御神体。『古事記』にも、天孫・瓊々杵命(ニニギノミコト)を
         地上に導いた後、伊勢で比羅部貝(ヒラブガイ)に挟まれ海に沈んだという記述があります。

<二見興玉神社拝殿>

<夫婦岩>

    海を背景に佇む二見興玉神社拝殿。興玉石を御神体
    とするため、本殿はありません。境内には猿田彦大神
    の使いとされる蛙の彫像があちこちに見られます。
     二見興玉神社のシンボル・夫婦岩。天気が良い日に
     は岩の向こうに富士山も見えるとか。岩の間からご来
     光が拝めるのは夏至の前後4ヶ月だそうです。
8.伊勢丸
  二見浦から伊勢市駅に戻ると17時過ぎ。少し早いのですが夕食にしようと、再び伊勢市街地に出ました。
  「伊勢の国は常世の浪の重波(しきなみ)の帰(よ)する国なり。傍国(かたくに)の可怜(うま)し国なり。
 是の国に居(お)らむと欲(おも)ふ。」 鎮座される場所を求め倭姫命と諸国を旅された天照大神は、五十鈴
 川の畔にたどり着いた時そうおっしゃったそうです。「可怜し」には「美しい」とともに「おいしい」という意味が。
 つまり、山海の幸に恵まれた伊勢は、天照大神さまもお認めになるグルメ国なのだ。うほっ♪
  数ある伊勢グルメの中からこの日夕飯に選んだのは、うなぎの
「伊勢丸」です。こちらのうなぎは蒸さずに焼き
 だけで仕上げる関西風。伝統のタレでふっくら香ばしく焼き上げた国産うなぎは最高でした♪

<うな重>

<伊勢版?>

    うな重(梅)は肝吸い付きで¥1100。うンま〜い♪      ラベルの図柄はなんと伊勢えび!これって伊勢だけ?
8.本日のお宿:神宮会館
  伊勢市駅前から内宮−外宮循環バス・内宮行(※1)に乗り
 本日のお宿・神宮会館へ。神宮会館は内宮に最も近い宿。
 門前町の一角・おかげ横丁へも歩いて3分と、参拝者にとっ
 て心強い味方です。
  今回は”バス・トイレなし素泊まりプラン(1泊大人¥4200)”を
 利用したのですが(※2)、各階には広いトイレ&洗面所が整
 備され、館内には大浴場もあるので不便さは全く感じません。
 清潔で広々とした和室で、旅の疲れをゆったりと癒しました。
 
   
※1:内宮行には徴古館経由(51番系統)と庁舎経由(55番系統)と
      あります。伊勢市駅から内宮へは料金は同じですが、庁舎経由の
      方が近いです。
   
※2:神宮会館には本館と西館があり、バス・トイレ無し和室プランの
      場合西館利用となります。
 
< 1日目おさらい >
 
  ・ 「山口屋」へは、伊勢市駅前にあるデパート跡裏の路地を入ります。伊勢うどんは麺が太いため、茹で上がるのに少々時間が
    かかります。スケジュール時間に余裕を持たせた方が安心です。
 
  ・ 「旭湯」は伊勢市駅の北側、古い町並みが魅力の河崎エリアに。道々の電信柱に案内標識が出ています。
 
  ・ 後のページで紹介しますが、河崎エリアには絲印煎餅(いといんせんべい)で知られる
播田屋本店があります。手頃な10包入
   (¥460)から揃っているうえ、缶入りやお徳な袋入りもあります。
 
  ・ 二見興玉神社に向かう二見裏表参道には酒素饅頭の「旭家」や「御福餅本家」など誘惑も多い。(笑)
 
  ・ 二見興玉神社近く、一際目を引くレトロな建物は賓日館。皇族賓客が伊勢神宮参拝の折りに宿泊された由緒ある建物です。
   残念ながらこのときは外装工事中でした。
 
  ・ 「伊勢丸」は外宮に伸びる大通りの1つ東の通り、ちょっと入った所にあります。
    海の幸のイメージが強い伊勢ですが、意外にもうなぎのお店が多い。お好みのお店を探してみるのも楽しいかも・・・です。
 
  ・ 内宮に1番近い宿
「神宮会館」は、バス停・神宮会館前で下車。朱印帳から伊勢のみやげ物まで幅広く扱う館内の売店には
   神宮会館でしか手に入らないグッズも。要チェックです♪
 

*2日目へ*

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