1.出発 (a.m 5:55 鳥栖IC出発) |
鳥栖ICから九州道を門司方面へ。関門海峡を渡って中国
道に入ります。出雲までの道のりが遠いのは、2度目だけに
覚悟の上。(笑) めかりPAでしっかり朝ご飯を食べ(a.m 6:55
〜a.m
7:25)、鹿野SA(a.m 8:25〜a.m 8:35)、安佐SA(a.m 9:
40〜a.m
9:50)と休憩を取りつつ、のんびり走ります。
前回は三次ICから神話街道(国道54号線)で出雲を目指し
ましたが、今回はおろちループを通る国道314号線で。庄原
ICで中国道を降りたら(am10:25)、国道183号線から314
号線に入り、ひたすら北上します。
朝食休憩に立ち寄っためかりPA。関門橋を望む。 |
2.道の駅奥出雲おろちループ (a.m 11:15着〜a.m 11:55出発) |
青葉がまぶしい里山から、新芽が吹き出したばかりの山奥へ。車は次第に高度を上げて行きます。上りきり
視界が開けると、道を挟んで2棟の建物が見えてきました。道の駅奥出雲おろちループです。見晴らしがいい
ので、少し早いけどこちらでお昼にしました。
駅内の食事処に腰を落ち着けると、「11時45分頃、おろち号が通るのが見えますよ。」スタッフの方が教え
てくれました。おろち号というのは、JR木次線を走るトロッコ列車。土日祝日限定、しかも1日1往復の運行と
あって、その光景はなかなか貴重らしいのです。そそくさと食事を済ませ、側にある展望台へ。間もなく向かい
の山の中腹辺り、左からゆっくりブルーの車体の列車が現れました。奥出雲の風を感じるトロッコ列車か〜、
乗ってみたいな〜♪←かねしは列車好き |
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<道の駅全景>
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<おろちループ橋>
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食事処側にある展望台からの眺め。山の中程を走って
いるブルーの車体がおろち号です。
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ぐるり円を描くループ橋は、まさにとぐろを巻くおろち。
通るときちょっと目が回りました。(笑)
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<比婆山を望む>
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<舞茸そば>
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古事記で、火の神を生んだことで神去った(亡くなった)
伊邪那美神が埋葬されたと伝えられる比婆の山。目の
当たりにする神話の世界に、ちょっと感動。
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かねしがチョイスした舞茸そば。奥出雲の特産品・舞茸
が天ぷらになってトッピングされています。コリコリとした
食感が美味です。
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3.海潮温泉 かじか荘 (p.m 12:55着〜p.m 1:25出発) |
お腹を満たしたところで、最初の巡拝地・須我神社に向かって出発。国道314号線から県道25号線を経て、
県道24号線を東へ走ります。途中、参拝の前に禊ぎをしようと(?)、海潮(うしお)温泉に立ち寄りました。
海潮温泉は島根の秘湯で、緑の濃い山中にひっそりとあります。川沿いに立ち並ぶ旅館街を抜け、やって
来たのは共同浴場の1つ「町営憩いの家
かじか荘」。開け放した戸をくぐると、誰もいません。そう、こちらの
かじか荘、管理・運営を一切利用者の良心にゆだねるという、珍しくも素晴らしい入浴施設なのです。
入口にある料金箱に入浴料を納め、ノートにスタンプを押してから浴室へ。お風呂は小さいながら湯量は豊
富で、湯船からはザバザバお湯が流れ出ています。クセのない柔らかなお湯にゆったり身を沈めると、旅の
疲れも癒されました。 |
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<外観>
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<お風呂>
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どことなく懐かしさを感じる佇まい。脱衣所も休憩所も
レトロ感たっぷりです。 |
湯船が1つだけの至ってシンプルなお風呂。源泉掛け
流しとあって、お湯の良さは抜群です♪ |
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【お風呂データ】
*入浴料:大人200円 *営業(?)時間:9:30〜21:00 *風呂施設:内湯男女各1(石鹸、シャンプーなし)
*その他:休憩所、自販機有
※誰でも自由に利用できるありがたいお風呂です。料金をきちんと納め、マナーを守って利用しましょう。
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4.須我神社 (p.m 1:30着〜p.m 2:00出発) |
心と体を洗い清め、十六番札所・須我神社へ。須我神社は
八岐大蛇を退治した須佐之男命が、稲田比売命との新居と
して建立した、日本で初めてのお宮です。日本初之宮という
格式を持ちながらも敷居の高さを感じさせない・・・
これが出
雲の神さまの懐の深さなのでしょうか。
お参りを済ませ社務所で御朱印をいただくと、神職さんが神
仏霊場について色々お話してくださいました。これが見事な出
雲弁でして・・・♪ 松本清張氏の『砂の器』を読んで1度生の
出雲弁を聞いてみたいと思っていたかねし、大感激です!
行きずりの参拝者にニコニコと語りかけてくださるそのお人
柄、出雲大社を尊敬と親しみを込めて「大社(たいしゃ)」と呼
ぶ響き。古くから人とのご縁を大切にし、信仰の下に暮らして
きた出雲の人に触れた思いで、心がふんわり温まりました。 |
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<社殿>
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<御朱印と御縁珠>
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境内には須佐之男命が詠んだと言われる『八雲立つ―』
の句が掘られた石碑がある。日本初の和歌らしい。 |
須我神社の一文字は『授』。わたし達人間の願いに対
して、『幸せ』『福』をお授けいただくの意だとか。 |
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5.熊野大社 (p.m 2:20着〜p.m 2:50出発) |
来た道を少し戻り、県道53号線を北へ。次は十五番札所・
熊野大社に参拝します。
熊野大社は出雲国一の宮。出雲大社と並び、古くから広く
信仰を集めてきた古社です。大注連縄のかかる重厚な佇ま
いに、思わず背筋を伸ばします。
御祭神は加夫呂伎熊野大神櫛御気野命(カブロギクマノオ
オカミクシミケヌノミコト)。須佐之男命の別神名です。秋には
出雲大社国造が持参した餅と引き換えに、燧臼・燧杵(※)を
渡す神事・鑽火祭(さんかさい)が行われます。出雲大社の
御祭神は須佐之男命の6代孫・大国主命。2社の関連の深
さを思わせます。
※燧臼・燧杵(ひきりうす・ひきりぎね)
古代の発火器。神聖な火を鑚り出す道具として、熊野大社では
鑽火殿に大切に保存されています。 |
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<熊野大社遠景>
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<御朱印と御縁珠>
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神社の側には意宇川が流れ、辺りには清々しい気が
満ちています。
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一文字は『火』。こちらの神社では御朱印とともに御守
(赤い小さな御札)が授与されます。ありがたい・・・
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6.本日のお宿:松江ルートイン (p.m 3:10着) |
出雲国一の宮に無事参拝を済ませ、国道432号線を松江に向かいます。本日のお宿は宍道湖にほど近い
松江ルートイン。飲食店やみやげ店が並ぶ繁華街にあって、とても便利なホテルです。お部屋で荷物を解き
一休憩してから、松江の街へと出かけました。 |
7.売布神社 (松江ルートインより歩いて3分) |
まず最初に訪れたのは、六番札所・売布(めふ)神社。 街中にありながら、境内は松の古木に囲まれ、静寂
と平穏に包まれています。
こちらの御祭神は、水戸(みなと)の神であり祓(はら)え戸の神である速秋津比賣神(ハヤアキツヒメノカミ)。
樹種の神・五十猛命(イタケルノミコト)他二柱の神さまと、合わせて祀られています。これは、海の潮と野山の
樹木、それらの働きがもたらす山海の幸によって人々が生かされていることを示すものだとか。日々の恵みに
感謝し、拝礼しました。 |
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<社殿>
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<御朱印と御縁珠>
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『出雲国風土記』や『延喜式』に記述がある程古いお社
ですが、境内には子どもの遊ぶ姿も。ほのぼの〜♪
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売布神社の一文字は『浄』。浄とは、罪・穢れを祓い、
自分本来の姿を蘇らせること。
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8.松江散策 |
この日予定していた参拝を全て終え、ほっと一安心。松江
観光へと繰り出します。
何はともあれ見ておこうと思ったのは、松江のシンボル・宍
道湖。山陰合同銀行本社ビルの最上階が展望台として開放
されているというので上ってみました。14階の窓からは松江
の街が一望。眼下には海のように広がる宍道湖が。日の光
を受けてキラキラ光る水面が印象的でした。(画像左)
それから京橋界隈を散策。個性的なお店が揃うカラコロ工
房、めのうの川島、和菓子の老舗・高見一力堂・・・ 色んな
ショップが並ぶ町並みは、見て歩くだけでも楽しい♪
その後街の一角にある居酒屋で地酒に舌鼓。こうして松江
の夜は、静かに更けていったのでした。 |
◆◇◆ 松江みやげ ◆◇◆
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<勾玉ストラップ>
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<松江銘菓若草>
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「めのうの店川島」の勾玉ストラップ。好きな玉と紐を組
み合わせて自分だけのオリジナルを。(左はとみしのア
メジスト、右はかねしの縞めのう)
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高見一力堂の「若草」。求肥に緑のかんばい粉をまぶ
して若草を模した、上品なお菓子です。茶の湯文化が
花開いた松江には、魅力的な和菓子がいっぱい♪
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