| 1.朝の散歩 | 
    
        | 朝6時、目覚めてカーテンを開けると、そばを流れる大橋川を小さな舟が次々と下って行くのが見えました。 気になって、お散歩がてら宍道湖に行ってみると、それは松江名物・しじみ漁。湖面にたくさんの舟が浮かぶ
 様は壮観です。ひんやりとした空気、朝もやが漂う湖、水の匂い・・・ 水の都ならでは朝の情景でした。
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        | <朝の風景> | <しじみ漁> | 
    
        | 朝もやが漂う大橋川。街中とは思えないほど幻想的 です。
 | 先にカゴが付いた長い竿を巧みに操り、湖底のしじみ をかき獲る。まさに熟練の技。
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        | 2.出発 (a.m 8:00 お宿出発) | 
    
        | 散歩から戻ったら、ガイドブックで1日のコースを確認。この日は美保から出雲市内へ、お楽しみイベントを 1つ、2つ挟みながら(笑)、5つの神社を巡拝します。朝ごはんをしっかり食べて、am8:00、お宿を出発しま
 した。
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        | 3.八重垣神社 (a.m 8:15着〜a.m 8:55出発) | 
    
        |  まず最初は松江市街地を南に、十四番札所・八重垣神社 へ。八岐大蛇を退治した後、素盞鳴尊(須佐之男命)と稲田
 姫命が住まわれたお宮であることから、縁結びの神さまとし
 て知られています。ここはひとつ、
 良縁夫婦円満を祈願。それから、社殿裏にある奥の院佐久佐女の森へ。ここは稲
 田姫が大蛇から難を逃れるために隠れたといわれる場所で
 辺りは神秘的な空気が漂っています。鳥のさえずりを耳に奥
 へ進むと、『縁占い』で有名な鏡池に出ました。そこには早朝
 にも関わらず、占いに興じる女性グループの姿が。若い女性
 からの信仰は絶大なようです。(笑)
 かねし:「縁占い、わたしもやってみたいな〜♪」
 とみし :「40にも手が届こうってオバチャンが今更何占うんだよ。」
 かねし:「なにさ、とみしのいけずー!」←自称ココロは永遠の乙女
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        | <八重垣神社遠景> | <御朱印> | 
    
        | 周りを取り囲む木々が少ないせいか、明るい雰囲気の 境内。
 
 | 八重垣神社の一文字は『結』。生きていく上で出会う 人、物、土地・・・あらゆるご縁を取り結ぶことを祈って。
 
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        | <佐久佐女の森> | <鏡池> | 
    
        | これだけ深い森なら大蛇の目も誤魔化せるかも。空を 突くようにそびえ立つ杉の御神木も圧巻。。
 | 櫛稲田比売が鏡替わりに使っていたと伝えられる鏡 池。水は不思議な青みを帯びています。
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        | 4.神魂神社 (a.m 9:00着〜a.m 9:20出発) | 
    
        | 次に八重垣神社に程近い、神魂(かもす)神社に行きました。神魂神社は、天降りし、出雲国造の祖となった 天穂日命(アメノホヒノミコト:天照大神の御子)が創建したと伝えられる神社。出雲國神仏霊場の札所ではない
 のですが、神話の国・出雲を強く感じられる場所だけに、ぜひとも訪れてみたかったのです。
 主祭神は国生み、神生みの神・伊弉冊大神(イザナミノオオカミ)。本殿は室町時代に建立されたもので、日
 本最古の大社造りだとか。重厚で御神気に満ちたその佇まい、思わず息を飲みました。
 本殿の横には、須佐之男命を祀ったお社が。『古事記』では、火神を生んだために神去った母神・伊耶那美
 神のいる根の国に行きたいと泣き喚き、父神・伊耶那岐神の怒りを買った須佐之男命。こうして母神と並んで
 祀られていることを恐れ多くも微笑ましく思い、神魂神社を後にしました。
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        | <神魂神社遠景> | <本殿> | 
    
        | 小高い木々に囲まれた神魂神社。辺りは厳かな空気 が漂っています。
 | 出雲大社の本殿が男造りに対し(屋根の飾り・千木が 外削ぎ)、こちらは女造り(千木が内削ぎ)に。
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        | 5.平濱八幡宮
        武内神社 (a.m
        9:30着〜a.m 9:55出発) | 
    
        | 神魂神社から国道9号線へ。9号線に出るとすぐ、目指す十三番札所・平濱八幡宮 武内神社がありました。 平濱八幡宮と武内神社は同じ境内にあります。異なる2つの神社が摂末社としてではなく、こうして並んで祀ら
 れているのを、わたしは初めて見ました。ちなみに境内の広さは山林を含め1万坪もあるとか。すごい!
 小高い場所にあるためか、国道沿いにあるとは思えないほど境内は静かです。静けさに身を委ねていると、
 武内神社の拝殿から御祈祷の笛と太鼓の音が。その独特な調べに、しばし耳を傾けました。
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        | <武内神社> | <平濱八幡宮> | 
    
        | 御祭神は日本初の大臣・武内宿禰命(タケウチスクネ ノミコト)。大変長寿であったことから延命長寿の神様
 として崇敬されています。
 | 御祭神は應神(おうじん)天皇他二柱の神。出雲国 最古の八幡宮であり、出雲国八幡宮八社の総社と
 して信仰を集めています。
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        | <神社入口> | <御朱印> | 
    
        | 駐車場側の入口。階段を上って右手に社殿がある。 こちらの方が正面参道よりいくらか階段が少ない。
 | 病気平癒、交通安全にご利益のあることから「命の助 け神さま」とも言われる武内神社。一文字は『命』。
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        | 6.大根島
        由志園 (a.m
        10:30着〜a.m 11:20出発) | 
    
        |  松江近郊の札所を巡ったところで美保関へ。中海に浮か ぶ大根島経由で向かいます。
 大根島は海中噴火でできた島で、牡丹の栽培が盛んな所。
 折りしもシーズン真っ盛りということで、島根のお花スポット・
 由志園に行ってみました。広い園内には赤、紫、白にピンク
 ・・・ 色鮮やかな大輪の花が咲き誇っています。特に目を引
 いたのは黄色の牡丹「黄冠」。この色を出すために何年も品
 種改良を重ねたとか。
 また1年を通して花が楽しめる「牡丹の館」には選りすぐり
 の牡丹が集められており、見ごたえ充分です。
 山陰一を誇る回遊式日本庭園。こちらも見事。
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        | <匂い立つ大輪の牡丹>
 | <珍しい黄色い牡丹「黄冠」>
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        | 7.境港をぶらり (a.m 11:40「いさりび」着〜p.m
        12:55夢みなと公園出発) | 
    
        | 大根島から境港へ。境港といえば海の幸。今回の旅が決まったときから、2日目の昼食はここと決めていま した。(笑) お魚処だけに評判のお店はたくさんあるのですが、今回は「ごはん屋 漁火(いさりび)」へ。お目当
 ては海鮮丼だったのですが既に品切れだったので(さすが人気店)、お刺身定食をいただきました。適度に脂
 がのったお刺身はおいしかったです♪
 昼食後は「漁火」から車で5分の「境港さかなセンター」へ。店内には紅ズワイガニを始め、干物など海産物
 がずらりと並んでいます。買って帰れないのが残念〜。お隣の「夢みなと公園」に行くと、堤防越しに美保湾が
 広がっていました。白い弧を描く弓ヶ浜、その向こうにうっすらと見える大山。それはまさに、『出雲国風土記』
 に記される国引き神話の舞台。目の当たりにする神話の世界に、胸がいっぱいになりました。
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        | <「漁火」の刺身定食> | <境港さかなセンター> | 
    
        | 新鮮なお刺身に、酢の物、卵豆腐等小鉢が付いて 1050円。他にも定食メニューが揃っている。
 
 | 海産物が豊富な「境港おさかなセンター」。お隣には 境港の観光スポット・夢みなと公園がある。
 
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        | 8.美保神社 (p.m 1:15着〜p.m 2:00出発) | 
    
        |  境港を満喫し、八番札所・美保神社に。境水道大橋を渡り 県道2号線を東へ、美保関方面に走ります。
 海辺の森に佇む荘厳なお社には、事代主神(コトシロヌシノ
 カミ:大国主神の御子神)と事代主神の母神・三穂津姫命(ミ
 ホツヒメノミコト)が、合わせて祀られています。事代主神は漁
 業・商業の神さまとして崇敬されるゑびす様。全国各地にある
 ゑびす社3385社の総本社として信仰を集めています。
 大社造りの社殿が2つ並ぶ美保造(比翼大社造)の本殿は
 国の重要文化財。広く開放的な拝殿も印象的です。
 
 とみし :「これだけ広い拝殿で御祈祷受けたら気持ちいいだろうなぁ。」
 かねし:「うん。ゑびす様の総本山だけにご利益も大きそう。」
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        | <美保湾と大山> | <御朱印> | 
    
        | 美保神社前に広がる入り江。正面には大山が見え、 なかなか絵になる風景です。
 | 事代主神は事知主神とも。これは人々の暮らしを教 え導く英知の表れだとか。一文字は『知』。
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