*おきらく高良山トレッキング*

 ◆ぽこぽこ歌碑巡り◆

        「高良山周辺になかなか良さげな自然歩道がある。」 とみしがGetしてきた情報を元に、耳納連山の
        西端にある高良山に出かけてきました。高良山といえば、とみし家からも見える馴染みの山。 こんな
        身近にトレッキングルートがあったなんて、目からウロコ。いったいどんなコースなのかな?
 
【スタート】
  スタート地点は高良大社。久留米市街地から東へ、県道750線
  をうねうねと上っていくと、大きな赤い鳥居があります。
 

 とみし 「ほ〜・・・ これが高良大社か。立派なもん
       だなぁ。」
 
かねし「筑後一の宮だもんね。」
  
  高良大社は創建400年と歴史が古く、また南北朝の時代には
  征西将軍懐良親王の祈願を受けたともいわれる由緒ある社で
  す。秋は紅葉が美しいらしい。
 
 とみし 「それでは行きますか。」
  
  社務所下の駐車場に車を止め、いざトレッキングスタート。
   
【北面コース】
  今回のルートは北面コースで兜山を目指し、帰りは奥の院コー
  スを通る高良山ぐるり周遊ルート。赤い鳥居の前から横断歩道
  を渡り、少し右(東)へ。北面コース入口を示す緑の標識から自
  然歩道に入ります。
 

 かねし「腐葉土の独特な匂い、この静けさ・・・。」
 とみし 「市街地からちょっと入っただけなのにな。
       久留米も広いのぉ。」
 
 
 人工林と自然林の中間辺りを通る北面コース。途中でヤブツバ
  キも見られました。
 
 とみし 「お、かねし、今回は結構歩が早いな。」
 かねし「うん。アップダウンほとんどないからね。」
   
【久留米森林つつじ公園】
  快調に歩いて、まずは久留米森林つつじ公園に到着。
 
 かねし「さすがにつつじ咲いてないね。」 桜もまだです
 
  休憩所を見つけたので、ついでにちょっとトイレ休憩。

 
 かねし「冬場の山歩き、途中にWCがあるコースって
       ありがたい。。。」
←切実
  
  トイレから戻ると、とみしがマップをチェックしてました。
 
 とみし 「この園内に夏目漱石の句碑があるらしい。」
   
【漱石句碑1】
  明治の文豪・夏目漱石は教師時代、久留米に5回程来ている
  そうです。
 
 かねし「その時に歩いた高良山から発心公園への
       道が今の『漱石の道』でね、道中には先生
       の記念句碑が5つあるらしい。」
 
とみし 「なるほど、これがその1つか。」
 
     ”菜の花の 遥かに黄なり 筑後川”
 

 とみし 「よーし! 5つ探してみるか。」
 
かねし「ちなみにその距離14Kmね。」
 
とみし 「・・・・!!」 今のわたしらには無理無理・・・
   
【漱石句碑2】
  句碑から元の公園入口付近まで戻り、園内の歩道を兜山方面
  へ進みます。つつじ園を抜け、自然歩道に再び入る所で2つ目
  の句碑を発見。
 

 かねし「人に逢わず 雨ふる山の 花盛り」
 
とみし 「どういう意味だ?」
 
かねし「さぁ・・・? あ、でも”人に逢わず”はなんと
       なくわかるかも。ここまで来るのに3人くらい
       しか会わなかったやん?」
 
とみし 「確かに。」
 
  人気のルートですが、お天気のせいかな?(薄曇) 枯れ草
  を踏みながら、さらに東へ。
  
   
【漱石句碑3】
  自然歩道から耳納スカイライン(車道)に出たところで、またもや
  句碑が。これで3つ目です。
 
 とみし 「筑後路や 丸い山吹く 春の風」
 かねし「丸い山って、どの山かな?」
 とみし 「どのって・・・・・。」
 
  まったくもって文学に疎い2人。どなたか詳しい方がいらしたら、
  ぜひ講釈を。。。
 
  この先から三度自然歩道に入りますが、これまでと異なりアップ
  ダウンがちょっとキツイ。目的地・兜山までは耳納スカイラインが
  平行しているので、車が少なければこちらを通る方が楽です。
  (復路はスカイラインを通りました。)
   
【兜山山頂】  
 
       自然歩道から耳納スカイラインに出てしばらく行くと、兜山キャンプ場の看板が。北へ道を下って目的地・
       兜山(キャンプ場)に到着。
 
 かねし「兜山っていうくらいだから、やっぱり山頂はあるんだよね?」
 とみし 「だろうな。」
 
       兜山の頂を探して、キャンプ場内をウロウロ。なんとなく高い方へ高い方へと歩を進めていると・・・
 
 かねし「もしかして、ここ・・・?」
   

【石の祠】

【ここが山頂です】

    高台に鎮座する石の祠。祠の後ろの木に括りつけら
    れた紙切れはいったい・・・?(アップ画像が右→)

標高を示すささやかな標識でした。
 

 

 
         山頂を確認し、満足したところで昼食休憩。キャンプ場だけにお弁当を広げる場所には困りません。
         芝生の広場にテーブルベンチを陣取り、熱いコーヒーでほっと一息。
 


 

【青木繁歌碑】
 かねし「せっかくだから青木繁の歌碑も見て行こう。」
 
とみし 「あおきしげる?誰、それ???」
  
  明治期の洋画家です。久留米市庄島町の出身で、平成15年
  3月には旧居も復元されています。作品『海の幸』は有名。
 
 かねし「わし、前に石橋美術館で見たよ。」
  
  歌碑は表に”青木繁之碑”とあり、裏に青木が詠んだ望郷の歌
  が彫られています。
    ”わがくには つくしのくにや しらひわけ
             はヽいますくに はじおほきくに”
    (わが国は筑紫の国や白日別 母います国 櫨多き国)
   
【筑紫平野と筑後川】
  歌碑の前で振り返ると―
 

 とみし 「うおっ、眺めいいゾ!」
 
   肥沃な筑紫平野とその中央を流れる筑後川。正面には宝満
   山も望める雄大な景色が広がっていました。
 
 かねし「筑紫の国が一望だ。青木先生もいい所に
       記念碑建ててもらったね。」
 
   この歌碑、青木の親友で同じく久留米出身の画家・坂本繁二
   朗とその有志によって建てられたもので、碑文も坂本の直筆
   だそうです。
   
【奥の院コース】
  青木先生の歌碑を拝んだところで出発。兜山キャンプ場から
  もと来た道を戻ります。久留米森林つつじ公園から分岐点を
  奥の院コースへ。
 
 とみし 「下って、登って・・・。」
 かねし「いかにも山道だね。周りも自然林だし。」
  
  高良山の南面をぐるりと周るコースは明るく、森林浴にもって
  こい♪
   
【奥宮】
  所々にある標識のお陰で、迷うことなく奥宮に到着。
 
 とみし 「ここが高良大社の奥宮か。」
 かねし「小さなお社だけど厳かな雰囲気。。。」
 
   参拝した後、高良大社へと再び出発。
 
 とみし 「この道、よく踏み込まれてるなぁ。」
 
かねし「うん。いかに多くの人に信仰されているか、
       物語ってるよね。」
 
   途中、久留米市街地が一望できる場所が。久留米成田山の
   観音像の後ろ姿も。
   
【ゴール!】
  よく踏み込まれた、ちょっと単調とも思える道をもくもくと歩いて
  高良大社本殿に。
 

 とみし 「とにかく参拝だ。」
  
  神殿ではちょうど結婚式の真っ最中。静かにお賽銭を投げ、手
  を合わせます。
 
 とみし 「はっ! オレ、お幸せにとか祈っちゃった。」
 
かねし「なんでー? 家内安全無病息災! 自分の
       ために祈ることいっぱいあるでしょー!」
  
  うかつにも(?)他人の幸福を祈ってしまったとみし。そんな彼が
  引いたおみくじは『小吉』。・・・いつかいいことあるよ、うん。
 
       長い階段を下れば、スタートした赤い鳥居のある社務所下駐車場。往復約2時間半(休憩時間除く)の
       トレッキングルートは、展望と史跡に恵まれた魅力あふれるコースでした。
 

<トレッキング日:’06年3月21日>
  

<おさらい> 今回のお出かけルートはこちら。↓(略図なのでお出かけの際はちゃんとした地図でご確認下さい。)

     ・ 高良大社へは、国道322号線から県道800号線を経て750号線へ。道中標識が出て
      いるので迷う心配はありません。
 
     ・ 久留米市のHPによると、耳納連山には9つのトレッキングコースがあるそうです。今回
      歩いたのはこの内の、北面、兜山、奥の院の3コース。目指せ、全コース踏破?!
 
     ・ 森林つつじ公園から兜山に向かう途中あった『温石温泉』への分岐点。気になったので
      帰宅後調べたところ、現在休館中とのこと。トレッキングに温泉イベントを入れるチャンス
      だと思ったのに・・・ 残念!

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