*おきらく目配山に登る*

 ◆久しぶりにハイホー!◆

(『週刊おきらくくらぶ』’07年4/21号より)

   
       前回の湧蓋山登山から約半年。春の陽気に誘われて、久しぶりに山に登ってみることにしました。今回トライ
       したのは、神功皇后伝説が残る目配山。筑前町(旧三輪町)のハイキングコースとして知られる山です。足慣
       らしには丁度いい?いい?(少々不安)
 
【大己貴神社からスタート!】
  am10:30、歴史の里公園駐車場に車を止め、山歩き開始。久
  しぶりの登山に気持ちがはやりますが、まずは大己貴(オオナム
  チ)神社に立ち寄り道中の安全を祈願。
前回訪れたときは大国様
  まつりで大変な賑わいでしたが、この日は人気がなく、ひっそりと
  していました。
 
 かねし「うーん、清々しい空気。ココロが洗われるね。」
 
  お社へと歩いていると、参道にニョッキリタケノコが。
 
 とみし 「うおっ!こんな所によく生えたな。」
 かねし「根性大根ならぬ根性タケノコだね。(笑)」
 
  
※ちなみに回りの土をかき出したのはわたし達ではありません。
 
【田園を行く】
  大国さまにお参りし、山歩き開始。まずは目配山に向かって麦
  畑の間を進みます。
 
 とみし 「広々として気持ちいいなぁ。」
 かねし「うん。青々とした麦も目に眩しいよ。」
  
  のどかな田園風景、思わず体を伸ばし深呼吸。遠くには古処山
  の峰も見えます。
 
 とみし 「で?肝心の目配山はどれだ?」
 かねし「正面に見えてるあれ・・・かな???」
  
  実際にはこの山の奥です。先はまだ長い。(爆)
   
【登山道入口】
  目配山は地元に愛される山のようで、コースの要所には案内板が
  設置されています。
 
 とみし 「マップは持ってきてるけど、これなら迷う心配
       ないな。」
 かねし「とっても親切ですー♪」
 
  この案内板からコンクリ道を登り、お墓とぶどう園を抜けると本格
  的な山道に入ります。
 
          
”そこに山があるから”っていうのがいいね。(笑)
          この他にも”ゆっくり登ろう”や”あと20分”などの
          コメントが見られ、ちょっと楽しい♪
   
【登山道】
  比較的きれいな目配山の登山道。前日雨だったにもかかわらず、
  ぬかるみもありません。
 
 とみし 「なかなか歩きやすい、いい道だ。」
 かねし「勾配もきつくないし、久しぶりの山歩きには
       うってつけだね。」
 
 
 回りは自然林も見られますが、ほとんど植林(画像左)。まっすぐ
  な幹が立ち並ぶ杉林も美しいことは美しいのですが・・・
 
 とみし 「ちょっと道中の変化が乏しいかな。」
 かねし「イベントに草花でも探してみる?」
 
  足元に目をやると、スミレやテンナンショウが咲いていました。

 
◆◇◆ 目配山に見られる草花 ◆◇◆

<左からホウチャクソウ、オドリコソウ、下山時に見つけたミヤマキケマン>

   
【山頂】
  樹林帯から低木を抜けると、平らな草原に出ました。am11:50、
  標高405mの目配山の頂に到着です。山頂には神宮皇后が腰
  掛けたと伝わる腰掛石、さらにそこから少し南に行った所に山頂
  標識があります。
 
 とみし 「豊な筑紫平野が一望だ。」
 かねし「この辺りを平定した神功皇后は、ここから四方
       を見回した(目配りした)とかで、それがこの山
       の名前の由来らしいよ。」
 
  視界が良ければ雲仙まで見えるとのことですが、この日は霞が
  かかっていて、遠くは耳納のお山がぼんやり見える程度でした。
  ちょっと残念。。。

 

 

【桜と腰掛石】

【コケリンドウ】

   山頂の桜の木、1、2週間前なら見頃だったかな?中央
   に見えるのが、神功皇后の腰掛石を示す石柱。
    山頂にたくさん咲いていたコケリンドウ。スカイブルー
    の小さな花はとても可憐です♪
【林道コース】
  お弁当を食べ、一休みしたところで、pm12:30、下山開始。
  帰りは林道コースを歩きます。
 
 かねし「林道って、何も考えずに歩けるから好きー♪」
 とみし 「でもこのコース、実は登りより距離が長くて
       ヘビーって知ってた?」
 かねし「へ・・・?」
 
 
 とみしが言う通り、山道を林道終点まで下ると後は平坦な道。さら
  に旧ゴミ焼却場分岐からはアスファルト道路が延々と続き・・・
 
 かねし「もう林道飽きた〜。」←こら!
 
  林道終点にある登山道入口には竹の杖が。親切です。
   
【栗田八幡宮(松峡(まつお)宮)】
      林道をひたすら下り県道77号線へ。手持ちの山歩きマップには県道を左に進むとあるのですが、せっかくなので
      栗田八幡宮にお参りすることに。県道下をくぐり、栗田の集落へ。神社の入口には、石段が長ーく伸びていました。
 
 とみし 「これだけ歩いた後に、この階段。さすがにしんどいな。ふー。」
 かねし千栗八幡宮といい、大原八幡宮といい、どうして八幡宮って高い所にあるんだろうね。ひー。」
 
      長い石段の先には古いお社が、ひっそりと佇んでいました。境内には樹齢およそ1000年と言われる大樟が
      どっしりとそびえ立っています。
 
 とみし 「まずはお賽銭を・・・ って、賽銭箱遠っ!」
 
      普通は拝殿入口にある賽銭箱ですが、こちらの神社は拝殿奥に。鈴も同じように拝殿奥に吊るされています。
      そこで靴を脱ぎ、昇殿してからお参りさせていただきました。
 
 とみし 「それにしても、古い神社だな。拝殿に掛けてある絵馬からして歴史を感じるよ。」
 かねし「うん。 さすが神功皇后縁の神社だけに、必勝祈願かしら? 武将の絵が多いね。」
     
        【栗田八幡宮】
          小さいながら歴史が感じられるお社。
 
                
【栗田八幡宮の大楠】
                 根回り約12m、高さ約30mの大木。昔から
                 知られた古木だそうで、貝原益軒の『筑前国
                 続風土記』にも記述があるほど。
 
      栗田八幡宮から県道77号線に戻り朝倉市(旧甘木市)方面へ。廃棄物処理センター・サンポートを過ぎた辺り
      から再び登りとなり、さすがにふーっ!国道386号線(バイパス)に一旦出たら県道594号線に入り、大己貴
      神社方面へ。pm2:45、スタート地点の歴史の里公園駐車場に着きました。
<おさらい>
  今回のお出かけルートはこちら。→
   ※毎度のかねしお手製Map。お出かけの際はちゃんと
     した地図でご確認ください。

 
  ・車は歴史の里公園駐車場に止められます。(10台ほど)
 
  ・低山なので夏場は登山に向かないかも・・・です。
   (虫に悩まされそう。。。)
 
  ・神功皇后伝説が残り、邪馬台国説がささやかれる筑前町、
   朝倉市。古い歴史を持つ両市には、数多くの史跡があり
   ます。日本最古の神社と言われる大己貴神社、神功皇后
   の創建と伝わる栗田八幡宮、盾持武人埴輪が見つかった
   仙道古墳等々。これらの史跡を巡るウォーキングルートも
   楽しいかもしれませんね。
 
 【蛇足】
  <歴史ミステリー?>
   筑前町三輪地区(旧三輪町)と奈良県桜井市三輪では
   似たような地名がたくさんあるらしい。大己貴神社(かつ
   ては大神[おおみわ]神社と呼ばれていた)と同じ名前の
   神社が桜井市にもあるとか・・・
   両地区には何か関連があるのか?ないのか???

<登山日:2007年 4月14日>

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