おきらく水紀行

 ◆小国水めぐり。◆

(『週刊おきらくくらぶ』’06年9/8号より)
 

       「水遊びは楽しい!」 先日の岳切渓谷ですっかり川遊びにはまってしまったとみし&かねし。「どこかにまた
       気持ちの良い渓流がないかな?」 地図で探していると「遊水峡」というなんだか楽しげな渓谷を見つけました。
       今回のお出かけ先はここに決定♪
 
【遊水峡】
  日田ICから国道212号線を小国方面へ。遊水峡の標識(下城の
  大イチョウ付近)からわき道に入り、山道をゆるゆると上って行くと
  緑の濃い場所に出ました。

 
 とみし「どうやらここらしいな。」
  
  スタッフの方の誘導に従い車を止めたら受付へ。駐車代(¥500)
  と入場料(大人¥200)を払って、パンフレットを受け取ります。
 
 とみし(パンフを覗き込み)バンガローにキャンプサイト。
       へ〜、ここキャンプ場なんだ。」
 
かねし「遊歩道を辿ると・・・ わっ、滝だ♪」←滝好き
 とみし「となると、やっぱ行くんだろうな。(汗)」
   

【家族連れで賑わう遊水峡】

【渓流そばにある広場】

   川底はきれいな岩盤。天然のウォーターシュートもあり、
   子どもから大人まで楽しめます。
   木陰にレジャーシートを広げてランチタイム。この奥に
   キャンプサイトがあります。
   
【遊水峡遊歩道】
  お弁当を食べたら早速散策だ♪ 渓流沿いの遊歩道を上流に
  向かって歩きます。

 
 かねし「ひょーっ、涼しい!」
 とみし「やっぱ水のそばはいいのぉ〜。」
 
  遊歩道は人1人通れる程度の幅の狭いコンクリ道です。途中
  飛び石があったり、岩場があったりとなかなかワイルド。歩き
  やすい靴がお勧めです。
 
 かねし「緑もきれいだね〜。」
 とみし「おっ、イトトンボだ!こっちはギンヤンマか?」
 
【滝見広場】
  丸太橋を渡ると小さな広場に出ました。滝見広場です。
 
 かねし「清らかなせせらぎ、深い緑、爽やかな風・・・」
 
とみし「気持ちいいな、ここ。」
 
  しばし足を止めて深呼吸。不思議と気持ちが落ち着くこの広場、
  日頃の疲れを癒すには格好のパワースポットかも・・・♪
 
 かねし「よく見ると色んな花が咲いてる。おや?キツネ
       ノカミソリだ。」
 
  昨年、この花見たさに
井原山に登ったっけ。。。 こんな所で見ら
  れるなんて思わなかった。ラッキー♪

 
◆◇◆ 滝見広場で見られる花々 ◆◇◆
 

左からキツネノカミソリ、イワタバコ、コバギボウシ

   
【カッパ滝】
  広場の奥から、空気を振るわせるような水音が聞こえます。
  
 かねし「これがカッパ滝かー。」
 
  遊歩道の終点に姿を現したのは高さ15mの滝。思ってたより
  大きくて、ちょっとびっくり。
  

 とみし「すごい水量。迫力あるなー。」
 
かねし「うん。マイナスイオンびしばしー♪」
 
  水辺に立つと、ミスト状の水飛沫が顔や腕に降り注いで最高に
  気持ちいいです。 滝の近くの湧水は、散策途中喉を潤すのに
  Good♪
   
       渓流散策を満喫し、遊水峡を後にします。来た道を戻り、国道212号線へ。
 
  かねし「ここまで来たなら、ぜひとも行ってみたい滝があるのよね。」
  とみし「また滝かよ。。。(汗)」
 
       イマヒトツ気の乗らないとみしを拝み倒し、車を国道387号線・西へと向かわせます。かねしが行ってみた
       かった滝、それは―
  
【鍋ヶ滝】
 とみし「鍋ヶ滝?」
 
かねし「滝壺がすり鉢状になっていることから、その名
       が付いたらしいよ?」
 
  小国には名前が付いているだけでも10数個の滝があるらしいの
  ですが、その中でもここ鍋ヶ滝は最近人気上昇中。
 
 かねし「というのもこの滝、松嶋菜々子ちゃん出演の
       某清涼飲料水CMの舞台になってまして。」
 
とみし「ほ〜?」
 
かねし「水辺に立てば、菜々ちゃん気分さ♪」
 
とみし「・・・・・・。」
 
       菜々ちゃん気分になれるかどうかは置いといて(あ、石投げないように。/汗)、鍋ヶ滝の標識から遊歩道を
       下り、滝を目指します。入口に置かれた”ご自由にお使いください”の杖に少々ビビリましたが、5分ほどで
       難なく到着。(これも山歩きの賜物?) 目の前に現れたのは高さ10m、幅25m、白糸のように流れ落ちる
       水が、それはたおやかな姿。
  

   
  とみし「これはまた見事な・・・!」
  かねし「ホント、きれい!細かい水しぶきがレースみたい。まるで水のカーテンだね。」
   
【裏見の滝】
  鍋ヶ滝の奥は空洞になっているので、裏に回ってみることもでき
   ます。
 
 とみし「へ〜、裏側から見るとこんななんだ。」
 
かねし「水を通すと、周りの緑も違って見えるね。」
 
   水が織り成す不思議な光景。しばらく見とれてしまいました。

 
◆◇◆ 鍋ヶ滝で見られる花々 ◆◇◆
 

左ヤマホトトギス、右ヤブミョウガ

   
【奴留湯温泉】
  2つの滝をハシゴして、滝好きかねし大満足。帰りはファームロ
  ードを通ろうと国道387号線を北上する途中、奴留湯(ぬるゆ)と
  いうちょっと変わった名前の温泉に立ち寄りました。
 
 とみし「奴留湯ってお湯も温いんだ。気持ちいー♪」
 
  38℃とちょっと温めのお湯は、無色透明で硫黄臭ぷんぷん。大
  きな石が沈められた湯船の底からは泡がこぽこぽ出ています。
  浴槽から大量のお湯がザーザー溢れる様はちょっと感動♪
 
 かねし「湯の花、ぶわぶわー♪ 濃いー♪」(喜)
 
  温めのお湯にゆっくり浸かり、温泉成分をいっぱい吸収しました。
   
 <お風呂データ>
   ・入浴料:大人¥200
   ・風呂施設:内湯男女各1
 
   ※入浴料は入口にある料金箱へ。
   ※車はこの温泉館裏の温泉広場に数台止められ
     ます。
   ※お湯の温度が低めなので、冬季は加温するそう
     です。
   ※奴留湯温泉は地元の方が大切にされている共
     同浴場です。マナーを守って入浴しましょう。
 
  
奴留湯温泉外観

 

 

<おさらい>
  今回のお出かけルートはこちら。→
 
  ・ 遊水峡へは国道212号線から出ている標識に従っ
   て行きます。標識は小さいので(緑地に白い文字)、
   見落とさないように気をつけましょう。
 
  ・ 鍋ヶ滝は、国道387号線から坂本善三美術館の所
   でわき道へ。道々標識が出ています。
   滝への遊歩道は自然景観を考慮して、極力自然に
   近い形で設けられています。やや傾斜がきついので
   歩きやすい靴で。
 
  ・ 奴留湯温泉は国道387号線に入口標識があります。
   【蛇足】
    ちなみに奴留湯という名の由来は「温い湯」ではあらず。(笑)
     昔、殿様がこの地を訪れたとき奴さん(お供)がこの湯に長く
     浸かって疲れを癒した、つまり「奴さんを留めた湯」で奴留湯
     となったらしい。
  

<お出かけ日:’06年8月上旬>