山と温泉の旅(涌蓋山/筋湯温泉編)

< Let’s ドライブ!*2日目* >
1.朝の湯巡り (a.m 6:00頃)
  a.m 6:00、起床するや早速タオル片手にうたせ大浴
 場へ。さすがにこの時間は入浴客が少なく、湯煙でほと
 んど視界が効かない浴室は流れ落ちるお湯の音だけが
 びしばし響いていました。こんなうたせ湯が味わえるのも
 宿泊ならではの醍醐味かな?
  湯上り後は浴場脇にある「九重の名水」を一口。うー、
 五臓六腑に染み渡る〜ぅ。。。
  せっかくなので浴場裏の足湯にもお邪魔しました。少し
 熱めのお湯が足を刺激して気持ちいい♪ 窓からもれ聞
 こえる湯の音に耳を傾けながら、しばしぼんやりと浸かっ
 ていました。極楽〜。
   

               <足湯>
     打たせ湯共同浴場の裏にある足湯。歩き疲れたら
     こちらで一休み。足ぽかぽか♪
            <九重の名水>
     湯上り後体にしみる九重の名水。側にはベンチも
     あるし、ホント、筋湯って至れり尽くせりの温泉街♪
2.出発 (a.m 8:35 お宿出発)
  朝食をいただいて、am8:35出発。この日は阿蘇方面へ足を伸ばします。これまでくじゅうエリアにお泊
 りの時は直入(長湯温泉)に向かうことが多かったわたし達。今回はちょっと新しい展開だぞ?(笑)
  県道40号線から県道11号線(やまなみハイウェイ)に入ると瀬の本交差点をそのまま直進、見晴らしの
 良い高原道路を快走します。なだらかに広がる牧草地、正面には阿蘇五岳。空はどこまでも晴れ渡り・・・
 あー、晴れた日のやまなみHWって最高♪←雨女だけに貴重な体験(笑)

           <やまなみハイウェイ>
     広大な牧草地の間を走るやまなみHW。草を食む
     牛さん等のどかな風景が楽しめます。九州を代表
     するドライブルート。
 
            <城山展望所>
     やまなみHW途中にある展望所。標高748mから
     は阿蘇市の町並みが一望。正面に見える阿蘇五岳
     も迫力です。ドライブインがあるので休憩にも。
 
3.阿蘇神社 (a.m 9:40着〜a.m 10:10出発) 
  城山展望所を下ると旧一の宮町(現阿蘇市)に到着。こちらを訪れたのは水基めぐりが目的なのですが
 まずは町名の由来ともなった肥後一の宮阿蘇神社に参拝。
  阿蘇神社は創立紀元前282年と伝えられる大変格式の高い神社で、阿蘇開拓の祖・健磐龍命(タテイ
 ワタツノミコト)を始め12神が祀られています。現在の社殿は江戸末期に建てられたものだそうですが、
 圧巻は大楼門。二層式屋根の威風堂々とした佇まいに、思わず身を正します。   

              <大楼門>
     日本三大楼門に数えられる阿蘇神社の大楼門。
     正面に掲げられた額もまた見事です。
              <神の泉>
     境内に湧く泉はまさに神の泉。ありがたくいただき
     ます。

 

 

  大楼門をくぐり拝殿前に進むと、あれ?なんだか様子
 がおかしい。宮司さんが参拝者1人1人にお祓いをして
 いる??? 不思議に思っていると、なんとこの日は田
 実祭(放生会)。五穀豊穣を感謝するお祭りの日だった
 のです。
  氏子に限らず誰でも参拝できるようなので、わたし達も
 お参りさせていだきました。何の縁もない行きずり人まで
 受け入れてくださるなんて・・・ 阿蘇の神様は懐が深い
 なぁ。ありがたや・・・
  境内の掲示板を見ると、12時から流鏑馬神事がある
 とのこと。「それは絶対見たいゾ!」
(←馬好き) というわけ
 で、時間まで水基めぐりを楽しむことにしました。
4.水基めぐり (a.m 10:10着〜a.m 11:10出発) 
  楼門から横に伸びる参道をぽこぽこ歩き、一の宮門前
 町へ。どこか懐かしい商店街に入ると、どこからともなく水
 の音が聞こえてきました。水基です。
  阿蘇の湧水を古くから生活用水として利用してきた一の
 宮の人々。この水を道行く人にも開放しようと、10数年前
 水飲み場として造ったのがこの水基だそうです。
  店舗前に設置された水基はお店によって趣向も様々。
 また阿蘇神社から向かって右手が硬水、左手が軟水だと
 か・・・ 目で舌で味わえる水基、マナーを守って楽しみた
 いものです。
 
             道の神様・猿田彦のそばにある”猿田彦の水”。

 

  

*水基いろいろ*

左から”金脈の泉”(銀行にあるから)、トリビアならぬ”とり宮の泉”(お肉屋さん「阿蘇とりの宮」)、欽命水。
 

5.流鏑馬 (a.m 11:10着〜p.m 12:30出発) 
   あちこちの水基を飲み比べ、「阿蘇とりの宮」で揚げたて馬ロッケに舌鼓を打ち・・・ そうこうしている
  うちに流鏑馬の時間が近づいてきました。「そろそろかな?」 神社の方を気にしていると・・・ 来た!
  お馬さん登場です。現場に急げ!
   阿蘇神社の流鏑馬では10人の射手が、130m程の参道に設けられた3つの的に馬上から矢を放ち
  ます。参道の距離と的の数を考えると、これはかなりの技術力と集中力が要求されそう。すごい・・・
   準備を整えたお馬さんは、まず軽くウォームアップ。しかし足慣らしとは思えない速さ&迫力! さすが
  サラブレッドです。(画像左下:リハーサル風景) 次は2頭並んで早駆け。これもリハーサルの1つかと思っ
  ていたら、流鏑馬の前に行われる「前競馬」というものだとか。このとき射手は烏帽子に直垂という古儀
  に伝わる衣装を身に着けているので、気分はもう年末時代劇です。(←もうちょっといい例えはできない
  ものか?/汗)(画像右下:前競馬) その後大楼門に向かって全馬整列、お祓いを受けるのですが(これは
  「馬場見世」というらしい)、中には手綱を取るスタッフにいたずら(噛んだり、蹴ったり)するヤンチャ君も
  いたりして、ちょっとおかしかったです。(笑)
   そして、いよいよ流鏑馬本番。勇ましい掛け声とともに勢いよく飛び出すと、射手は開いた白扇を空に
  放り矢を構えます。そして馬上から次々と的目掛けて放っていきます。豪快に駆け抜ける馬、パーン!
  と響く命中の音、そしてひらり舞う紙吹雪・・・ それは勇壮にして一瞬の戦国絵巻。カメラを持つ手も忘
  れ、見入ってました。(だから本番の画像はないのです、とほほ・・・)

           <リハーサル風景>
 
              <前競馬>
 
6.夢の湯 (p.m 12:50着〜p.m 1:50出発) 
  流鏑馬はまだ続いていましたが、この後のスケジュー
 ルを考え撤退。国道57号線を西に、阿蘇坊中温泉「夢
 の湯」へ向かいます。
  JR阿蘇駅近くにあるこちらの温泉は、ちょっと珍しい緑
 色。濁り湯が大好きなかねし、旅行雑誌で見て以来入っ
 てみたいと思ってたんだ♪ 期待に胸躍らせ浴槽を覗くと
 写真で見たまんま、緑色がかった薄褐色。ちょっと熱め
 のさらりとしたお湯は気持ちよかったです。
   【お風呂データ】
     
・入浴料:大人(市外)400円、大人(市内)200円
     ・お風呂施設:内湯、露天男女各1。サウナ、家族湯有。
     ・その他:休憩所。敷地内に食事処、足湯(無料)。
7.大観峰 (p.m 2:15着〜p.m 2:50出発)
  憧れの濁り湯を満喫した後は大観峰へ。国道212号線
 を北上します。
  大観峰は阿蘇外輪山の最高峰にあたる場所で、標高は
 936m。阿蘇山を望む絶景スポットとして知られています。
  ドライブインで遅めの昼食を取ってから展望台へ。草原
 状の起伏がなだらかに連なり、眼下には黄金色の田畑が
 広がっています。そして、その向こうには釈迦涅槃像に例
 えられる(確かにそう見える!)阿蘇五岳が。雄大な光景
 を前に、暖かいコーヒーを飲みながら、阿蘇路の旅を振り
 返りました。
8.帰路 (p.m 5:30 自宅着)
  阿蘇の空気をたっぷり吸い込んで帰路に着きます。国道212号線を日田方面に。途中南小国のきよら
 カァサ、大山の道の駅水辺の郷おおやまに立ち寄り、p.m 5:30、無事鳥栖の自宅に着きました。
 
< 2日目おさらい >
 
 今回のドライブルートはこちら。→
  ※位置関係を表わしただけの略図なので、お出かけの際は
    ちゃんとした地図でご確認ください。

 
 ・ 城山展望所は県道11号線沿いにあります。
 
 ・ 阿蘇神社は県道11号線・阿蘇神社入口の信号
  から西に入ります。
 
 ・ 一の宮の水基めぐりは阿蘇神社境内にある神の
  泉からスタート。参道を北に進み商店街に入ると
  水基めぐりの案内看板が出ています。ちなみに、
  一の宮の観光情報はこちらがおススメ♪
 
 ・ 夢の湯は道中案内標識が出ていないのでちょっと
  わかりにくいです。阿蘇駅から行くとわかりやすい
  かな? 夢の湯HPはこちら
 
 ・ 大観峰は、国道212号線から県道45号線へ。
  入口に標識有り。

*1日目へ*

     
                     *かねしの独り言*
  くじゅうから阿蘇へは初めての展開だったけど、いいじゃない、いいじゃない、いいじゃな〜い♪ 
 あー、今までなんで気付かなかったんだろう! 今回のドライブで、また楽しみが広がったなぁ。
  しかし、何気なく立ち寄った阿蘇神社で流鏑馬神事が見られるなんて・・・! すっごくラッキー♪
 湧蓋山の山歩きもお天気に恵まれたし、今回の旅行はつきまくってったなー。どうか神様、次回
 の旅もひとつよろしくお願い申し上げますぅ。。。
                       どこまでも他力本願なかねしでした。(その前に日頃の行いを正そうね。)
 
                                                                 Photo:とみし(一部かねし)
                                                                 文   :かねし

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