*おきらく発心山に登る*

 ◆漱石の道をたどる◆

      「高良山トレッキング」以来、耳納連山に興味がわいたとみし&かねし。今回は漱石が歩いたという発心公園〜
      発心山を歩いてみることにしました。
 
【発心公園駐車場】
  国道210号線から出ている標識を頼りに発心公園へ。この公園
  を訪れるのは
前回の紅葉狩ウォーク以来です。
 

 とみし 「桜の名所とはいえ、すっかり葉桜となった今
       じゃ、さすがに人いないよな。駐車場もガラ
       ガラだ。」
 
かねし「でも八重桜がきれいだよ〜。」
 
  砂防ダム側の駐車場に車を止め、am9:55、発心山の山頂を
  目指して出発しました。
 
 
                     駐車場に咲いていた八重桜。
   
【発心公園・漱石句碑】
      駐車場から階段を上り公園広場に。ここは以前も来ましたが、夏目漱石の句碑があります。
 
 とみし 「”松をもて囲みし谷の桜かな”。 漱石先生が発心公園の桜を目にして読んだ句だ。」
 かねし「へ〜、先生の時代はこの辺り松が植わってたのかぁ。。。 今は全然ないね。」
 
      現在は植林が進み、松の谷は杉の谷に変わりました。でも桜の見事さはきっと変わらないんだろうな。今度こそ
      お花見シーズンに来てみたい♪
 

【発心公園広場】

【漱石句碑】

   ソメイヨシノは終わりましたが、八重桜が今は盛りと咲い
   ていました。もうすぐツツジも咲きそう♪
   発心公園にある漱石句碑。”松をもて囲みし谷の桜かな”
   「漱石の道」には、5つの句碑が設置されています。
   
【漱石の道】
  夏目漱石は久留米に5回程来ているそうで、明治30年には
  高良山に登り発心山まで耳納連山を縦走、発心公園に下山
  し桜見物をしています。この時漱石が歩いた14Kmのルートは
  『漱石の道』と呼ばれ、多くのハイカーに愛されています。
 
 とみし 「漱石先生が歩いた道か・・・ なんか歴史を
       感じるなぁ。

 
  公園から林道を歩き、沢山の石仏が並ぶ一の滝を過ぎます。
  やがて道はうっそうと木が茂る樹林帯へ。(画像左)
 
 かねし「木漏れ日が差す細道、雰囲気いいね。」
   
【分岐点】
 
 沢の音を右に聞きながら登ると、分岐点がありました。
 
 とみし 「左は城跡コース、右に行くと横岩コース。
       山頂に直接行くのは城跡コースだから、ここ
       は左だな。」
 
  いつも利用している登山ガイドには復路として横岩コースが紹介
  されていましたが(山頂より西に登山道への入口がある)、初め
  ての山でちょっと不安もあったので帰りも同じ城跡コースをたどる
  ことにしました。
   
【蔵跡】
  分岐点を左に折れ、少し行くと「蔵跡」と書かれた標識が。
 
 かねし「こんな所に蔵・・・?」
 
とみし 「発心山には山城があったからな。その城の
       米でも蓄えてたんじゃないのか?」
 
  茂みの間からのぞいてみましたが、杉が植わっているだけで
  そうだとわかるようなものは確認できませんでした。
 
 かねし基山みたいに礎石群とかがあるわけじゃな
       いん
だ。」
   
【道中の眺め】
 
 蔵跡を過ぎる頃から登りが急に。厳しい登りと緩い登りを繰り返
   し、気がつくとこんなところまで登っていました。→
 
 とみし 「おーっ、眺めいいゾー!」
 かねし「久留米市街地が一望だね。」
 
  城跡コースにはこのような展望ポイントがいくつかあります。それ
  がこのコースの魅力の1つなんでしょうね。
   
【はしご!】
  発心山の山城コースは結構アップダウンが激しい。段差の大き
  い場所にはこんなはしごも。ちょっと冒険心がくすぐられたり・・・
 
 とみし 「これが噂のはしごか。」
 かねし「どなたが設置してくれたか知らないけど、
       助かります〜・・・」
←ヘッピー(へっぴり腰)
 
                       
※はしごは2ヶ所あります。
   
【大展望】
  岩をつかみ、木の幹に頼り、最後の急斜面を登りきると広い
  草原に出ました。
 
 とみし 「うおーっ、すげー!」
 かねし「見晴らしいい〜♪ 爽快だね!」
 
  眼下に広がる筑紫平野、悠々と横たわる筑後川、彼方には古処
  山や宝満山が見えます。
 
 かねし「ここが山頂?」
 
とみし 「うーん・・・ 地図を見比べて もうちょい先だな。」
   
【山頂】
  発心山の山頂は先ほどのビューポイントから、少し南に行った
  場所にありました。am11:30、ついに登頂。
 
 かねし「ここが標高698mの山頂か〜。」
 とみし 「おや?登山ガイドには、山頂を示すものは
       何もないと書いてあったが・・・」

 かねし「ちゃんとあるよ。しかも見晴らしのいい場所
       に。」
  
  あってよかった山頂標識。これがあるのとないのとでは達成感
  が全然違うのだ。(笑)
  発心山山頂は昔お城があっただけに広々しています。
   
【漱石句碑2】
  山頂手前のビューポイントまで戻り食事休憩。大展望を楽しんで
  から、pm12:30出発。下山する前に、発心山にある漱石句碑に
  立ち寄ることにしました。山頂から西へ下ること約5分。
 
 かねし「”濃かに弥生の雲の流れけり”」
 とみし 「これで前回の高良山ウォークと合わせて、
       全句碑踏破達成だな。」
 かねし「うん。2日がかりだけど。(笑)」
 
  「あの距離を1日で歩いたとは漱石先生って筆だけでなく、足の
  方も達者だったんだね。」変なところに感銘を受けた今回の山歩
  き。来た道をたどり、pm2:10、元の駐車場に戻りました。

 

 

     発心山も鷹取山と同じく周りはほとんど植林ですが、適当に自然林も残っていて、スミレや
     テンナンショウ等色んな野草を見ることが出来ました。また登山道そのものも、尾根道有、
     岩場有となかなか変化に富んでいて、楽しい山歩きができました。今度は視界のいい秋に
     登ってみたいな♪

*発心山に咲く花々*

左からテンナンショウ(マムシグサ?)紫と緑(ストライプ模様がおしゃれ/笑)、アオモジ、ショウジョウバカマ。

   

<登山日:’06年4月16日>

 

 

<立ち寄りスポット>・・・今回とみし&かねしが立ち寄ったのはこちら
【寿正千北の湯】
  旧北野温泉鶴の湯が今年3月リニューアル、寿正千
 北の湯としてOPENしました。鶴の湯時代に行ったこ
 とがないので比較はできませんが、館内は和風民芸
 調でロビー等もゆったりしています。お風呂は天然か
 け流し。ナトリウムー塩化物泉のお湯は緑色がかって
 て、なめるとちょっとしょっぱいです。疲労回復、筋肉
 痛に効果有だそうで、山歩き後の定番になりそう。。。
                   (早速会員になった。/笑)
 
【お風呂データ】
   ・入浴料:大人¥800(会員¥600) 岩盤浴は別途料金要
   ・風呂施設:内湯、露天男女各1。サウナ有。岩盤浴。
   ・その他施設:レストラン、売店等
   
<おさらい>
  ・発心公園へは、国道210号線に出ている標識から
   草野町方面へ。
 
  ・発心山山頂にあった発心城は、この地方の豪族・草
   野家の砦でしたが、豊臣秀吉の九州征伐で草野家
   が滅亡、廃城となりました。
   この辺りの話は、
草野歴史資料館で聞くことができ
   ます。
 
  ・寿正千北の湯は、詳しい地図が
寿正千北の湯HP
   あります。
   (「寿正千北の湯」、「北野温泉寿正千の湯」、どっち
    が本当の名前なのかな?会員証には前者、看板
    には後者の名前が書かれてるんだけど。。。/汗)

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