出雲の旅 2009春

< Let’s ドライブ!*3日目* >
1.朝の散歩
  宍道湖の北東に位置する出雲市平田町は船川運河と宍道
 湖を利用した水上交通の要所で、江戸時代〜明治時代には
 雲州木綿を取引する市場町として栄えたとか。今なお残る古い
 町並みは『木綿街道』と呼ばれ、観光スポットの1つになってい
 るそうで、「(石見銀山の)大森ほど大きくはないけど、お時間
 があったらぜひ。」という持田屋旅館の女将さんの薦めもあっ
 て、いただいた地図を手に朝の散歩に出かけてみました。
  お宿から歩くこと約5分。『木綿街道』は家屋が川面にせり出
 すように並び建つ船川を渡った先にありました。昔ながらの蔵
 や商家が立ち並ぶ様は当時の賑わいを彷彿とさせます。通り
 を抜けると宇美神社が。「延喜式」神名帳にも記される格式の
 高い神社とのこと、これも何かのご縁とお参りさせていただき
 ました。朝から幸先いいゾ♪    かつて平田船が行き交った船川

 

 

<木綿街道>

<宇美神社>

    古い蔵や店先には『木綿街道』の暖簾が。どことなく懐
    かしさ漂う町並みに心癒されます。
    大きな鳥居と立派な神門が歴史を感じさせます。主祭神
    は布都御魂神(フツノミタマノカミ)。剣の神様らしい。
2.持田醤油店(朝食)
  7時を回ったところで『木綿街道』の一角にある『持田醤油
 店』さんへ。実はこちらのお店、持田屋旅館に泊まると300円
 で「焼きおにぎり&しじみ汁」の朝食がいただけるのです。(要
 予約) うほっ♪
  左がその焼きおにぎりのセット。ちょっと大きめのおにぎりで
 竹皮を開くとホカホカの湯気と共にお醤油の香ばしい香りが
 広がります。しじみ汁がこれまたやさしいお味で、お腹も心も
 ほっくりほこほこ
  お食事をいただいている間、女将さんは色んなお話を聞かせ
 てくれました。お醤油のこと、ドレッシングを開発中のこと(これ
 は私達もいただきました♪)、平田町を舞台にしたお話がある
 こと・・・ それから散歩で立ち寄った宇美神社のこと。
  聞いたことのない神様だなぁと思っていたのですが、元々は
 熊野神社の御祭神を祀っていたのを、明治の神仏分離令で神社として残るため伊勢系の神様に改めたとか。
 こういうお話が伺えるのも地元の方ならではだなぁ、と感激しました。持田醤油店さんでいただいたおいしい朝
 ごはんと貴重なお話は、旅の良い思い出になりました。持田屋旅館さんのご縁で持田醤油店さんとめぐり会え
 たことにも感謝、感謝です。
  帰りに、その焼きおにぎりにも使われているという『さしみ醤油』を買いました。このさしみ醤油、2回仕込みの
 お醤油だそうでなんとも贅沢。お刺身だけでなく、お豆腐にも、煮物にも、もちろん焼きおにぎりにも使えるという
 スーパーなお醤油です。他にも色んなお醤油が揃っているので、お好みの味を探してみるのも楽しいかも・・・
 やさしい女将さんがアドバイスしてくれますよ♪

 

 

<お店外観>

<持田醤油店のお醤油たち>

    『木綿街道』の古い町並みに溶け込むようなお店です。
    気になったのはソフトクリームの看板。何でも「しょうゆ
    ソフト」なるものがあるらしい。今度食べてみたいー♪
    合わせてポン酢も購入したのですが、柑橘系が効いて
    いて美味。このポン酢3に対してサラダオイル1を混ぜ
    生野菜にかけると、ドレッシング感覚でいただけます。    


 

3.出発 (a.m 7:55出発)
  持田屋旅館さんと持田醤油店さん、W持田(!)で元気満タン。「機会があったらまたお会いしましょう。」女将
 さんに見送られ、お宿を出発しました。最終日のこの日は出雲大社からスタートです。
4.出雲大社 (a.m 8:10着〜a.m 9:30出発)
  もはや恒例となった感がある出雲大社参り。(笑) これまで
 大社横の駐車場を利用していましたが、今回は持田屋旅館の
 女将さん情報で今年春にOPENしたという『神門通り交通広場
 無料駐車場』に。確かにここに車を止めれば、神門通りのお店
 も楽しめて便利です。ありがとう、女将さん♪
  正門鳥居から松の馬場を通って御社殿へ。と、そこにはこれ
 まで見たことのない大きな覆屋が。素鵞社へと続く道も閉鎖さ
 れ、どうやら改修工事(平成の大遷宮)も本格的になってきた
 模様。60年に1度の改修とは聞いていましたが、これ程大掛
 かりなものとは・・・ 巨大な鉄骨で組まれた覆い屋を見て、つ
 くづく驚きました。
            改修工事期間中神様のお住まいとなる拝殿(御仮殿)。
             境内はGWとあって多くの参拝客で賑わっていました。

 

 

<素屋根(覆い)が掛かった出雲大社御本殿>

<素鵞社遥拝所>

    何やら近代的な印象を受ける素屋根が掛かった御本殿。
    これも60年に1度の珍しい光景か?
    御本殿背後にある素鵞社。立ち入りできないので遥拝
    所が設けられていました。
6.須佐神社 (a.m 10:35着〜a.m 11:10出発)
  出雲大社から国道431号線を経て県道39号線へ、巡拝の
 締めはやはり須佐神社です。
  今回で4度目となる須佐神社参拝ですが、この日初めてご祈
 祷の様子を拝見することができました。それで初めて気づいた
 のですが、参拝者は拝殿に座り、神主さんはこの拝殿から少し
 離れた別のお部屋で祝詞をあげておられます。これまで見て
 きたご祈祷は神主さんも参拝者と同じ拝殿(もしくは神楽殿)に
 いらしたので、これは珍しいと後で調べたところ、須佐神社の
 御社殿は拝殿、祝詞殿(神主さんが祝詞をあげていた所)、幣
 殿、通殿、本殿と5つの建物から成っていることが判明。七不
 思議といい御社殿といい、須佐神社ってホント奥深い。。。
 
 
パワースポットとしてすっかり有名になった須佐神社。
   年々参拝者も増えている気がします。

 

 

      御神木
  神社内でも1番のパワースポットと言われる大杉の周りには、いつも
  たくさんの人が。何度見ても言葉にならない感動を覚えます。


    
須佐神社御社殿。奥が本殿で手前が祝詞殿。
   
7.帰路 (鳥栖ICp.m 6:55着)
  4度目となる出雲巡拝の旅もこれにて終了、大満足で帰路に着きます。国道54号線に出て南へ。「道の駅
 掛合の里」で昼食を取り(a.m 11:20着〜p.m 12:05出発)道の駅 ゆめランド布野」で一息入れ(p.m 1:05着〜
 p.m 1:35出発)三次ICから中国道に入りました。(pm2:05) 行きと変わらず快調な流れでしたが、九州道の
 入口・関門橋から若宮ICにかけてひどい渋滞に。辛抱強く車を走らせ、pm6:55、無事鳥栖ICに着きました。

<道の駅 掛合の里>

<道の駅 ゆめランド布野>

    食事休憩にも便利な「掛合の里」。ここに来るのも何度
    目かな?(笑)
    こちらのジェラートが大のお気に入りで、ついつい立ち
    寄ってしまいます。


 

    「道の駅 掛合の里」で飲んだ木次乳業の牛乳。コクがあって美味。
     一緒に写るのは裂くタイプのナチュラルチーズ『ナチュラルスナッカー』。
     そのまま食べてもおいしいけど、サラダに混ぜてもイケます♪
   
       同じく「掛合の里」内にある食事処でいただいた割り子そば。
     
< 3日目おさらい >
 
 今回のお出かけルートはこちら。→
  
※毎度のかねしお手製Mapです。位置を簡単に表しただけの略図です
    ので、お出かけの際はちゃんとした地図でご確認下さい。

 
 ・ 「木綿街道」の観光情報は
こちら。「持田醤油店」さんのブログにも「木綿
  街道」の四季折々が紹介されています。
 
 ・ 出雲大社は改修工事中のため立ち入り区域が制限されています。詳しくは
  
大社HPでご確認ください。
 
 ・ 須佐神社へのアクセスは
こちら。七不思議についての説明もあります。
 
 ・「道の駅 掛合の里」でGetした木次乳業の乳製品、お取り寄せも出来る
  ようです。詳しくは
HPを。
 
  ちなみに・・・
  これまでの出雲大社参拝の記録はこちら →
【06年】 【07年】 【08年】
  須佐神社はこちら →
【06年】 【07年】 【08年】 をご覧下さい。(笑)

*1日目へ*  *2日目へ*

     
 *かねしの独り言*
  今回は本当出会いに恵まれた旅だった。持田屋旅館
 の女将さん、持田醤油店の女将さん、お2人には元気を
 いっぱいいただいた。黄泉比良坂では地元の方しか知り
 えないお話をたくさん聞けたし、松江城では知る人ならで
 はの絶妙な撮影スポットを教えてもらった。こうして思い
 出すだけで胸がいっぱいになる。これも出雲の神様が取
 り持ってくれたご縁かな。感謝、感謝です。
  それにしても出雲は深い。4度目にして初めて目にする
 光景もいっぱいあった。これはまだまだ神秘が隠されて
 いそうだゾ・・・♪
 「次は出雲大社の改修が終わった頃かな?」早くも画策するかねし
 でした。
 
  帰りの高速でシビックくんの走行距離がついに88888Km達成!


 
旅先でお世話になった皆々様方、本当にありがとうございました。

 
 
                                                                 Photo:とみし(一部かねし)
                                                                 文   :かねし

Home    Menu